コボリのレコメンを夜に聴いたせいです vol.2 〜 オリコンとAKB(Club・馬場ハウスより)

2回目から急に普通になりますが(笑)、皆さんは「~コン」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。エグゼクティブな皆様におかれましては、ロリコン(あるいはショタコン)とか合コン(あるいは合コン)が挙がるのではないかと思います。
このように、世の中には色々な「コン」がありますが、小堀にとっては、今も昔も「オリコン」であることは変わりありません。

「Original Confidence(絶対的な信頼)」略してオリコンと呼ばれるこのサービスは、1970年頃から今のようなランキングの掲載を始めました。そして、私たちがまだ恋愛の駆け引きを覚える前の頃ぐらいまでは、確固とした権威(まさしくオリジナル・コンフィデンスです)を持っていました。
私たちなら、「~が今週のオリコン1位かー」とか、「好きなアーティストがはじめてオリコン10位に入ったの!」とか、学校で話題にしていたこともあるでしょう。下のサイトは、10年前の年間オリコンチャートです。

2003年 シングル年間TOP100

しかし、少し前述したように、私たちが男/女に対して悩みを持ち始めた頃からでしょうか。オリコンに対する信頼は「絶対的」から「相対的」になっていきました。理由はいくつかありますが、自分の考えでは、それは「チャートは操作できるのではないか」という疑惑(※1)と、一方で、「チャートは操作できない」という諦めです。
そして、今回紹介する曲は、後者の革命を引き起こした、たった48人(時には16人ぐらいだったり、100人以上いたりする)の少女たちとオッサンによる、おそらく2013年一番の名作「恋するフォーチュンクッキー」(※2)です。

秋本康による作詞は言わずもがな、ここではやはり作曲と編曲に注目したいと思います。つまり、伊藤心太郎と武藤星児という、いわゆるAKBお抱えの作家に注目して、普通に過ごしていれば絶対に聴かない曲を紹介してみます。

伊藤心太郎は、Wikipediaによると、現在43歳。「60~80年代の西洋音楽に造詣が深い」人で、指原莉乃のソロアルバムの一曲である「初恋ヒルズ」で「卓越した音楽的センス、美的感覚の確かさを改めて証明した」ということです。繰り返しになりますが、こんな機会じゃなきゃ二度と聴かないでしょうから、「恋する〜」の作曲者が指原莉乃にはじめて提供した曲を聴いてみましょう。「AKBとか嫌いなのアタシ」って方でも、無音にしてPVを見る価値はありです。

また、編曲(メロディ以外のパートを書くことです。あらためて)を務めた武藤星児は、こちらも現在43歳。「さよならクロール」というシングルなども手掛けており、ちょっと古いですが、「野菜シスターズ」もやってるみたいですね(笑)。

オリコンによる権威づけが消滅した現在、「恋する〜」に対する本当の評価は、私たちが本当の愛を獲得してから随分と時間経った後になって、やっとわかることでしょう。しかし、今現在この曲がオリコン1位の座にいること、そして一定の強度を持って「名曲」として存在していることからも、この曲を手掛けた作家はやはり時代をつかんでいます。
もしあなたが「恋する〜」を「いいね!」と思った場合、ぜひ作家を辿って他の曲も聴いてみてください。より充実した音楽生活が楽しめるかもしれません(※3)。

※1 有名な事件として、烏賀陽弘道さんの記事とそれに対する裁判があります。
音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす

※2 蛇足ですが、1:17の、指原莉乃による「占ってよ」の歌唱を聴く/見ると、いつも泣いてしまうのは自分だけでしょうか。一瞬の情報量が多すぎて混乱してしまっています。

※3 今回は、自分にとっては、ハズレでした(笑)。

(Facebookグループ「Club・馬場ハウス」への投稿より。2013年9月1日。)