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[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/200288707”params=“auto_play=false&hide;_related=false&show;_comments=true&show;user=true&show;reposts=false&visual;=true”width=“100%” height=“450” iframe=“true” /]## 再始動します[『who’s dope?』](http://koboriakira.com/discography/kobori-akira-whos-dope/“kobori akira – who’s dope?“) というアルバムを公開してから、もう3年が経っていて驚いています。

一応これでも「音楽家(ヒップホップ)」と名乗っているのですが、ライブもやらなけりゃ曲も出していないので、最近知り合った人などにおかれましては「ニコニコしてる暗い人 」ぐらいの印象しかなかったかと思います(笑)。 というわけで、そろそろ再始動ってことで、まず1曲目を公開します。曲名は「ワールドペガサス 」です。某スクールバッグと同じ。 ぜひご視聴・ダウンロードをお願いします。

以下は、ダウンロード先のURLと、簡単なセルフライナーノーツです。

ダウンロード

http://koboriakira.com/download/world_pegasus.zip## 「5」を使用したビート構築(セルフライナー)

今回の曲、ひいては最近つくっている曲は、 菊地成孔 の「 モダンポリリズム講義 」というニコニコ動画の放送からインスパイアされ続けています。

この講義の内容はいずれ紹介できればと思いますが(すでにいくつか書いています。「ゆらぎ」を身体化するためのツールキット(5連符の活用)と、KREVA「ma cherie」をクロスリズムとして読み解くです)、コボリ自身が影響を受けた点を挙げると、とても単純で「5拍子面白いなあ」と「5連符気持ちいいなあ」ということです(笑・他にも有益なことはたくさんありますが、とりあえず楽曲制作に限定して)。

巷に流れるJ-POPのほとんどは、16符音符を最小単位として制作されています。1小節を4つに分割し(4拍子)、1拍子をさらに4分割しています(16分音符)。

このとき、この1拍を5分割して、仮に「20分音符」なるものを作ったとすると、1小節が20分音符が20個並んだものになります。

これによって何が起こるかというと、わかりやすいことが大きく2つあります。 ひとつめは、1拍を5分割したことにより、 「中央(裏)の音」が消える ことです。

裏のリズムを5分割したうちの3番目または4番目で表現することになるので、必ずリズムに「ズレ」が生じます(本作では1小節目と8小節目がこれにあたります)。

もうひとつは、20分割したことで「 5分割した1小節を4つ 」演奏するだけでなく、「 4分割した1小節を5つ 」演奏することもできるようになったところです。つまり、4拍子で進んでいる楽曲の中に5拍子を含めることができます。

本作では、2:20からのハイハットが5拍子を刻み始め、これを皮切りにベースや他の楽器も5拍子に変化します(前半部と似た配置にしているので、モーフィングに近い印象を受けていただければ最高です)。

その中で、キックとスネアだけは頑なに4拍子を守り続けます。ここでポリリズム(菊地成孔的には、プレモダンなポリリズム)が発生します。

というわけで、本作の聞き所は、後半の5拍子が混ざってから。遅い4拍子に早めの5拍子が混ざることによって起こる疾走感だと思っています(もちろん、聴き方は自由です。どちらかの拍子に合わせて聴いてもいいですし、ごちゃまぜにして「なんかカオスで気持ちいい」でもいいです)。

私は完全にアマチュアの音楽家ですが(セミプロでもありません)、時間を割いてやるからには、自身だけに向けた創作ではなく誰かをハッとさせるものを作ろうと思っています。

これを皮切りに、アルバムの制作にとりかかります。本作がそのリードとなり、今後の期待感を高めるものになれば、大変幸せです。踊りながら期待していてください。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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