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来月6月10日、w-inds.のニューシングル「In Love With The Music」が発売されます。 友人がカラオケで歌っていた「LOVE IS THE GREATEST THING」で気になって、「HYBRID DREAM」あたりからドハマりした自分ですが、まさかこんなに熱心に追うことになるとは思ってもみませんでした。

そして、そんな感情を今まで以上に高ぶらせてくれるのが、今作「In Love With The Music」です。

「In Love With The Music」の感想

2種類の「音楽的な進化」

とにもかくにも、まず一聴していただければ「デビュー15年目に突入し、ますます音楽的な進化を見せつけるw-inds.」というオフィシャルのコメントが誤りでないことは自明かと思います。「2015年の音楽・ベスト10」に入るのは確実でしょう。

そして個人的には、彼らのいう「音楽的な進化」というのが2種類あるように思えました。

『Timeless』からの進化

ひとつは、前作『Timeless』からの進化です。とくに「Make You Mine」や「Good Time」あたりの、いわゆる「レトロモダン」路線を引き継いでいます。これ、w-inds.ファンの人で私みたいな性格なら絶対に押さえておきたいところですが、

世界のトレンドを取り入れながらも、いつまでも色褪せないという思いをタイトルに込めた”Timeless”(Timeless=時代を超越した、永遠)。そして
エレクトロダンスミュージックへの傾倒から2年を経て たどり着いた大人の心地良さの溢れるレトロモダンなアルバムが完成しました。
w-inds.tv|w-inds. 10th ALBUM「Timeless」収録曲&ジャケ写公開!
|INFORMATION

というコメントがオフィシャルで出ています。「『Another World』や『MOVE LIKE THIS』とはまた一味違いまっせ」ってことですね。その結果、ハウスやエレクトロのような楽曲からヒップホップ・R&B;への揺り戻しが起こり、「Make You Mine」はライムスター宇多丸というベテランラッパーが2014年のナンバーワン楽曲に上げることにもなりました。 宇多丸が選ぶ 2014年J-POP NO.1楽曲 w-inds.『Make you mine』

ここらへんの驚き・感動は、拙ブログ(?)をいくつか拾い読みしていただければ、少しご理解いただけるかもしれません。意外とたくさん書いています。「僕なんてまだファンじゃないよ〜」とか猫被ってましたが、もうファンかもしれない。

w-inds. | コボリアキラの要約と反復

※ニクいのは、上記のような言い方は「エレクトロ期」の価値を下げてしまうことになりかねないのですが、「In Love With The Music」はエレクトロ期を歌詞で回収しているところです。誰かがツイッターで指摘していましたが(ご存知の方、教えていただけると嬉しいです)、ブリッジでは「Put Your Hands Up」、「FLY HIGH」、「New World」が引用されています。 (下の方です) > きっとバキバキに踊るであろう間奏の前の歌詞にput your hands upとかFLY HIGHとか新たな世界へとか入ってるのニクいー(´д`)

In Love With The Music_w-inds. http://t.co/NMHUjZBwq9

— 桂(けい) (@25kei25) 2015, 5月
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「過去のw-inds.」からの進化

もうひとつは、エレクトロに傾向するより前の、過去のw-inds.からの進化です。「進化」というより 「アップデート」 と言ったほうが適切でしょうか。

たとえば「In Love With The Music」は、製作者の意図ではないと思いますがコボリが聴くかぎり、「Midnight Venus」や「song 4 U」の流れを汲んでいるように感じました。 これはコボリの勝手な見立てですが、

「レトロモダン」の萌芽はこの頃から、というよりデビュー時の「Forever Memories」から既にありました。 ですので、現在のw-inds.はこの15年の歴史をしっかりと踏まえた上で2015年という時代に合わせることができている、ものすごいユニットだと思っています。 以前日記に「今こそ過去曲のアップデートを 」と書いたことがありますが、そういう意味でTimelessツアーは本当に素晴らしかったですし(「Whose is that girl?」とかカッコ良すぎた)、「In Love With The Music」も新曲ながら物語を感じさせます。 ちなみにこのアップデートは、

Vo.の橘慶太の成長が無くして成立はしません。 ココらへんは素人なので勘弁ですが、緩急をつけた歌い方やリズムの取り方など、ボーカルの技術が格段に上がったことで、今回のような曲が出せていることは言うまでもありません。

※ダンスは本当にサッパリなのでアレですが、おそらくダンス・コーラスの緒方龍一、千葉涼平の2名も相当レベルアップしているんだと思います。今作だと、千葉涼平のラップパートの「音を上げて限界まで」の、すごいタメた最初の「お」が素晴らしいです。このテンポでこれだけタメをつくるのって結構難しいです。ぜひ試しに歌ってみてください。涼平くんより先に「お」って言ってしまうと思います。「お」のガマン比べですね(笑)。

期待されるカップリング曲と、ニューアルバム『Blue Blood』

という感じで、まだ発売前ですがザッと書いてみました。もう少し詳しく書きたいところもあるのですが、まだクリアな音源を聴けていないので、カップリング曲とともに楽しみに待つことにします(あと、「FANATSY」と同様、今回もリミックスやります!)

そして、7月はニューアルバム『Blue Blood』も発売になるということでして、こちらの内容も非常に気になります。「過去曲の再録」という_オッズ10万倍_ ぐらいの勝負に万札を放り投げつつ(笑)、レトロモダンをどこまで拡大していくかを期待したいと思います。

ちなみに、本当にちなみにですが、

「in love with 〜」という言葉遣いは、恋人との恋愛関係において使われるようです。今回みたいに比喩的な使い方は正しいんですかね(笑)。 I love youと I am in love with youのニュアンスの違い。 - 英語 |教えて!goo


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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