優しさは失敗のもと―2015年のM-1は成功するか?


5年の休止期間を経て、M-1開催がついに発表されました。

昨年末、「THE MANZAIはM-1を殺した―中川家から博多華丸・大吉まで」という記事を書いた人間からすると、今年のM-1はやはり注目度の高い大会になることでしょう。

しかし、それは同時に「2015年のM-1は楽しくなりそう」ということには直結しません。むしろ、コボリは最初愕然としていました。思わずツイートしてしまいましたが、

こんな感じで(後述しますが、すこし誤解もありました。それでもあまり感想は変わらないですが)、非常に興奮したツイートをしていました(笑)。

今回は、上のツイート時よりは情報も集まったので、そこらへんをまとめつつ、2015年のM-1に対する視点のひとつを提示してみようと思います。

「結成15年以内」は失敗ではないか?

M-1が再開するにあたって、一番気にしていたのはそのルールでした。
『THE MANZAI』の「プロであれば結成年は関係ない」というルールを受けて、M-1は何かしらの変更をしてくるか? ということです。

結果としては、結成からの年数以外は変わりませんでした。

出場資格はプロ・アマ・所属事務所を問わず、2人以上のコンビで結成15年以内(2000年1月1日以降結成)。賞金金額は1000万円。
「M-1グランプリ」詳細発表 出場資格がコンビ結成15年以内へ変更 (リアルライブ) – Yahoo!ニュース

ただし、まあアマチュアの出場についてはどうでもよいとしても(笑・第二の変ホ長調が出る可能性は残された)、「結成からの年数」の変更は重要です。というか、ここだけが勝負でした。

「15年」にした理由

結成からの年数を15年以内にした理由は、ざっくり言えば「M-1のチャンスを失っていたコンビへの配慮」です。

2010年大会までは出場資格は結成10年以内だったが、今大会の出場資格変更について「今回の復活まで5年のブランクがあります。出場資格をこれまでと同様に結成10年以内とした場合、現在結成11年目の方はラストイヤーの挑戦チャンスを失ってしまったことになります。それらのことも踏まえて今年は結成15年以内とする事にいたしました」と理由を説明。
「M-1グランプリ」詳細発表 出場資格がコンビ結成15年以内へ変更 (リアルライブ) – Yahoo!ニュース

上の発言を信じれば、「今回だけは15年でいこう」ということで、芸人あるいは芸人のファンにしてみれば「ありがとう! これで僕たち(私のファン)もM-1に出れます!」という感じでしょうか。

しかし、だとしても個人的にはこの「15年以内」は良策ではなかったと思います。

あらためて島田紳助の意図を思い出す

あらためて、ですが、M-1は島田紳助により、2つの目的をもって創設されました。

Wikipediaを引用しながら書けば、ひとつは「単純におもろい奴を決めるコンテストをする」こと。そしてもうひとつは、「結果の出ないコンビの辞めるキッカケをつくる」ことでした。

後者について、実際に辞めるべきかどうかは置いておくにしても、M-1の着想が「若手目線」で行われていたことは事実です。そして、だからこその面白さがM-1にはありました。

たしかに現状のママでは、今年結成11年目のコンビはM-1に出るチャンスを逃します。しかし、これはミスリードもいいところで、彼らには一度も出るチャンスが無かったわけではない。結成5,6年目の頃は出場ができたわけで、そこでチャンスを掴めなかっただけです。

また、M-1だけがスターを生み出すわけではありません。チャンスを掴む芸人はその次代に応じてチャンスを掴んでいるはずです。

そういう意味で、「若手目線」を壊してしまった今年のM-1については、その優しさのプラスよりもM-1らしさを失ったことのマイナスが大きいと思っています。THE MANZAIとの差異化もしづらくなりましたし。

まとめに

というわけで、結成年数というのがM-1にとってかなり重要だということだけでもご理解いただければ幸いです。

最後にポジティブな話をすれば、笑い飯はすでに不出場を明確にしており、もしかすると暗黙の了解的に「M-1の空気」が作られていく可能性はあるかもしれません。

また、その他にも、THE MANZAIと同時期の開催によるネタ被りや、審査員の問題(とくに松本人志が座るかどうかは重要)。さらには「もし菊川怜がまたアシスタントを務めたらどうしよう」など、心配は尽きませんが、開催される限りはとにかく楽しいものになってくれればいいなあと思っています(笑)。

準決勝は見に行きたいな!


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