12年ぶりに、中島美嘉「Love Addict」をポリリズムの観点から再評価する(2)


はい、「Love Addict」をこねくり回しながら聴くシリーズ、第2回ですー。

前回はこちらから。この連載は、多分途中から見てもつまらないです。少なくとも140字でまとめられないタイプのヤツです。

まずは音源の再確認から。PV見ると、この頃の中島美嘉ヤバいですね。いまは橋本環奈さんや渡辺美優紀さんがメジャーなのでしょうか(先週までAKBの「みるきー」こと渡辺美優紀さんについて、本名が「渡辺みるき」なんだと勘違いしてました。コボリはモー娘。の飯窪さんとJuice=Juiceのさるきちゃん推し。どうでもいいですね)。

前回のおさらいと、「Love Addict」の聴きどころ

繰り返しになりますが、前回の話をもう一度。

ベース(ハイハット)が刻んでいる「4分の3拍子」に対して、ピアノ(スネア)の打点が少しおかしな位置にあるんじゃないか。

というのが前回のまとめです。

前回はイントロを使って話を進めましたが、サビも同様です。最後の「愛に狂う女は美しい」の部分は、スネア的なリズムの取り方ができます。

それで、「Love Addict」のカッコ良さのひとつに、このようなパート内(サビ全体、Bメロ全体とか)でのリズムの切り替えがあります。

この技法をもっとも気持ちよく使っているのは、サビ前でしょう。

上の音源に戻って、「一瞬の儚いものに指令は下された」の箇所を聴いてみてください。(2:06あたりから)

それぞれのリズムに揃える

ここまで書いた時点で、すでに「もしかすると前回のおさらいだけで終わるのでは⋯⋯」という予感が脳内に突き刺さっておりますが、あー、多分おさらいのみで第2回はクランクアップします(笑)。

とはいえ、単に冗長化を狙っている訳ではなりません。このあたりの話がめちゃくちゃ面白く、まだ一般化していないと思うので、なるべく丁寧にやりたいんですよね。

閑話休題。

さきほど挙げた「一瞬の儚いものに指令は下され」を、2種類のリズムごとに聴いてみます。(※1)

まずは4分の3拍子。ハイハットのみで合わせてみます。

「一瞬の儚いものに」の箇所は、リズムがバシッと一致します。しかし、「指令は下され」のところでコケそうになりませんか。

では、逆に「指令は下され」のリズムに合わせて聴いてみましょう。スネアのリズムですね。3つのハイハットが詰まっていたところを、2個のスネアに変更しました。

こちらは、「一瞬の儚いものに」がメチャクチャに感じる反面、「指令は下され」でビシッと揃います。伏線が回収されたような気持ちよさ(笑)。

2種類のリズムを切り替えてみる

現時点では難しいと思いますが(※2)、ここで2種類のリズムを切り替えることにチャレンジしてみましょう。

「一瞬の儚いものに」はハイハットで、「指令は下され」はスネアで、それぞれ刻むようにしてみますね。

ガイドがあるので、なんとなく掴めると思います。切り替わる瞬間にガクッとなるかもしれませんが、いまは根性で乗り切ってみてください(笑)。

もしこの切り替えによって「楽曲の気持ちよさが格段に上がった!」とか「この音源を聴きながら机を叩いてるだけで30分経った!」なんて方がいらっしゃれば、最高です。

クロスリズムの導入と次回予告

この「難しさ」や「気持ちよさ」について、次回ではいよいよ<クロスリズム>を取り上げて説明してみたいと思います。

なるべく早く次回も書き上げますが(※3)、お待ちいただく時間ももったいないでしょうから、使用する音源だけ載せておきますね。

ガイドとして載せていたハイハットとスネアだけを取り出して、簡単なクロスリズムを組んでみました。

次回はこの仕組みを書きます。

(※1)「下された」の「た」があまり発音されていないので、「た」を取って解説しています。

(※2)これは、「読者の方のリズム感が悪いから難しい」という意味ではありません。リズムを上手くとる方法をまだ書いてないだけです。

(※3)「早く知りたい! もっと深く知りたい!」って場合は、菊地成孔がニコニコ動画でやっている「モダンポリリズム講義」を視聴するのがベストです。私のこの記事は、講義内容を身体化させるためのプラクティスのようなものですから。

12年ぶりに、中島美嘉「Love Addict」をポリリズムの観点から再評価する(3)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA