12年ぶりに、中島美嘉「Love Addict」をポリリズムの観点から再評価する(5)


中島美嘉さんの過去を愛でる、つもりも無く、できれば現在進行形で好きでいたいと思いながらポリリズムを練習する、の第5回です。

前回までの流れは、こちらから辿ってください。

リズムの取り方を工夫してみる

前回は、「Love Addict」を使って、クロスリズムの練習に励みました。具体的には、2種類のリズムを「切り替える」ことにチャレンジしました。

では、「切り替えず」に2種類のリズムをとるのはできるでしょうか。

「何を言ってるの?」って感じかもしれませんが(笑)、リズムの取り方に工夫をしてみると、このことがわかると思います。


まずは、前回も載せた音源を再度聴いてみましょう。

この配置を図で表すと、下のようになります。

5-1

前回確認した通り、このリズムだとハイハットは2つ区切り(3拍子)になっていて、スネアは3つ区切りで打たれているような感じです。

それで、それぞれのリズムを「切り替える」のが、前回のテーマでした。

前回は、これを切り替えてノっていましたが、今回は切り替えずにノってみます。

鳴っている音は何も変わりませんが、聞く私たち側の態度で、これを成し遂げてみましょう。

2つ区切り(3拍子)のまま、3つ区切りを感じる

ハイハットを「○」、スネアを「△」で表して説明します。

3つ区切りで表すと、「○×○|△○×」ですね。ちょうどスネアが1つ目(表拍)にきて、スムーズにノれると思います。

それでは、上の音源を「○×|○△|○×」と聴くとどうでしょうか。

つまり、スネアの音を表拍として聴くのではなく、3拍子の中の裏打ちとして感じてみます。

そうすると、身体の大部分はハイハットの2つ刻みを感じつつも、同時にスネアによる3つ刻みを感じられませんでしょうか。

これが「切り替えずにノる」ことの第一歩です。「どちらか」ではなく、「どちらも」にする。どちらのリズムも同時に感じることができる。

これだけなんですが、最初は難しいです。

コツとしては、たとえば右手でハイハットのリズム(○の位置)を叩きつつ、2つ目のハイハットだけ、続けて左手も叩くようにすると、なんとなく掴めてくると思います。

3つ区切り(2拍子)のまま、2つ区切りを感じる

上のができれば、じゃあ反対もやってみよう。というのが世の常。

図はこんな感じです。

5-2

今度はキックを「□」として表したものも追加して表記しますと「□×△|○□×」です。

スネアを基準に置きながら、1拍目を「タ・ン・タ」、2拍目を「ン・タ・ン」というように交互にやります。2拍目が難しいですね。

スネアのすぐ後のキックを意識してください。ただし、表拍でとってしまわないように。

これ、自分もまだ苦戦中なんですが、やればやったぶんだけ慣れるはずです。ぜひ。

いよいよポリリズム

これがわかると、ついに<ポリリズム>と呼ばれる世界に入ることができます。

とはいえ、ちょっと急スピードで進みすぎたので、次回はこれまでのことをまとめてみようと思います。

せっかくですから音源を変えて、復習できればいいですよね。

というわけで、最近聴いてるチック・コリアの曲に「Love Addict」パターンがあったので、紹介させてください(アクセス数を考えると、チック・コリアのほうが読まれたりして(笑)。とはいえ、中島美嘉が好きなんですから仕方ないですよね)。


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