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突然ですが、ゴスペラーズを知っているでしょうか?

おそらく、「ひとり」や「永遠に」などのヒット曲をもつ、きれいな歌を歌うコーラスグループの印象が強いかと思います。 「だがしかし」と言わざるを得ません。

ゴスペラーズはポップスを歌い、ブラックミュージックを歌い、そしてバラードも歌う、そんなグループなんです。

今回、そんなゴスペラーズのライブにはじめて参加(ファン的には、曲名を借用して「賛歌」)することができたので、そのレビューをしたいと思います。

小学生でハマってからずっと行きたいと思っていたので、感動しながらキーパンチしています。 ※以下、ネタバレを含みます。

ツアーの概要

ゴスペラーズは、ほぼ毎年ツアーを行っていて、一般のライブツアーと芝居形式のツアーのどちらかをやっています。 今回は2014年12月に発売されたベストアルバム『G20』 発売に合わせて、アルバム収録曲を中心に披露するライブでした。

IMG_0425 会場は「 府中の森芸術劇場 どりーむホール」です。 きれいな建物で、2階席でも見やすそうな良い会場です。 IMG_0426

ライブに来るお客さんは、30代〜50代のマダム(ときおりその旦那様も)がほとんどを占めています。演劇鑑賞や宝塚を趣味とされている方ならわかると思いますが、あの雰囲気と同じですね(その中でパッカーズのNEW ERAを被って鑑賞する恥ずかしさ/楽しさを想像していただけると幸いです・笑)。

セットリストと、あらためて気付いたバラードの凄さ

※以下、セットリストは、下記のサイトを参考にさせていただきました。違う日程のものですが、セトリは同じです。

__ゴスペラーズ@さいたま市文化センター (埼玉県) (2014.12.21) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】

ゴスペラーズの5人の魅力はそのボーカルに尽きますが(下の動画の、各声部が入れ替わるところなどが、一番わかりやすいのかな)、ゴスペラーズとしての魅力は、250を越えるその曲の幅広さにあります。

まずは、「 1,2,3,for,5 」、「 FIVE KEYS 」でいきなりアクセル全開。その後、比較的新しいほうの曲をいくつかはさんで、「ゴスペラーズ・クロニクル 」と題した、これまでの歴史を振り返るメドレーに突入。これが最高!でした。

個人的には(奇跡的に、ゴス初心者の方がまだページを閉じず、ここまでお読みになられていたら、ぜひお買い求めほしいのですが)、『 Soul Serenade 』が名盤中の名盤だと思っていまして、その中から「 SLOW LUV 」や「 夢の外に」を聴けたのは、本当に感動しました。 しかし、今回はじめて生でゴスペラーズの歌を体験して考えたのは、「 バラードってこんなに感動するのか」ということでした。 とくに「 永遠に 」がもつエネルギーは、10年以上経った現在でも色褪せず、より強度を増しているほどでした。

ゴスペラーズのライブは、バラードのような「聞かせる」曲が多いことから、座ったり立ったりを交互に繰り返します(リーダーの「お座りください」に対する反応速度でファンの度合いがわかるな、と感じました・笑)。

「できればずっと立って聴いてられるセトリがいいなー」とか最初は思っていましたが土下座します!座ってじっくり堪能する時間も素晴らしかったです!

終盤は、ももクロの作曲家で知られるヒャダインによる、現在のゴスペラーズをモチーフにしてつくられた「 SING!!!!! 」で会場は最高潮に!

フィナーレは「 約束の季節 」(これも本当にいい曲ですよね!北山さんの2番が好きなんだ)。さらに、アンコールでは、ゴスペラーズのテーマ曲である「侍ゴスペラーズ 」や「 星屑の街 」を歌って終演となりました。

個人的な感想と、必然的な心残り

と、ここまでは誰でも読めるような記述ということで、残りは好き勝手に。こちとら、『真夜中のコーラス』で真夜中グッズもらったけど、

グッズの中身がローションで意味わからなかったんだから!(笑・小6のときの話です。最後に北山さんがヤングと酒井さんをイジりましたが、マヨコーコンビですよねあれ。)

コボリがゴスペラーズのファンになったのは、BS NHKで放送されていた「アカペラ街」を見たことから始まりました。そのため、「星屑の街」を最後にやってくれたとき、「ああこのグループのファンでよかった」とあらためて確認できてよかったです。

また、「虹」や「GOD BRESS YOU」、「In The Soup」もそうですが、各メンバーの持ち歌や、「Promise」や「You’ll Be Mine」のような初期曲が聴けたこともよかった。というか、総じて「いろいろ聴けてよかったー!」ってことですね(笑)。

そして、そうやって頭を刺激されたおかげで、そういえば「higher」も聴きたいな、「参宮橋」も聴きたいな。「fairwind」も「Two-way Street」も「ウルフ」も「Free Space」も「FRENZY」も「Reflections」も「TIME STOP」も…と、個人史と照らし合わせながら各アルバムを振り返っていました。

とくに、コボリが中学時代に出たアルバム『FRENZY』は、MDが故障するほどコスっていたので、まったく期待していませんでしたが、もし「Body Calling」か「DAWN〜夜明け〜」をやったら叫ぼうと決めていました(いつかぜひ!)。

次に向けて

上のように、250以上の曲があると、やっぱり「次はあれを聴きたいな」と思うのは必然でして、早速「次のツアーの情報も忘れずに仕入れよう」と心に決めました。

あと、意外と振り付けがたくさんあるようで(初参戦だったのでほとんど知らず、バカみたいに踊り狂ってました・笑)、それには少しずつ馴染んでいこうかなーと。

最後に、開演前、劇場内でコーヒーを飲んでいたら、80代くらいのおばあちゃんが隣にいたので驚き、声をかけてみたら「ためしに来てみた」ということでした(1階5列だったらしい。うらやましい!)。あと、隣の席にはファンに連れられて来ていた若い男性(たぶん年上ですけど)もいました。

ゴスペラーズには、そういった人達を楽しませるだけの力もあると思います。ちょっとワガママですが、これからもファンを拡大させられるような曲を世に出して、ときに感動させたり、ときに踊らせたり、ときに笑わせたり、ときに泣かせたりしながら、つねに新しいゴスペラーズが見れるといいなと思いました。そのときは「LOVE MACHINE」だけでも必ずやってくれればいいから!


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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