ほんのすこしの
2015/03/08
母方の祖父・祖母が亡くなりました。 祖母が昨年の9月、祖父が先月ということで、どちらも急な話でした。
祖父は、良家の長男として生まれ、破天荒な青年時代を経て、繊維業や百貨店業で務めました。一方で、祖母は本当に貧しい幼少期を送っていて、育ての親から逃げるように状況して、床屋として働くようになりました。
二人は結婚後、江古田に一軒家を買いました。定年後は、長野に移り住み、畑仕事を楽しんだり研究を楽しんだりと、「晴耕雨読」を実践していました。
祖父はとにかく本・新聞・雑誌が好きでした。文学はもちろん、過去の新聞の切り抜きなどを収集していました。いわゆるコレクター気質ってやつで、記念硬貨や記念切手なども集めていました。
祖母は、過去に床屋として働いていて、自分も幼少期はよく切ってもらいました。髪を切ってくれた部屋の隣では、自家製の味噌をつくっていました。この味噌でつくった味噌汁が、自分の味覚の一部をつくりました。
自分が長野に遊びに行くと、必ず身長を測って、柱に印をつけてくれました。最初に測ったのは生まれてから半年後、最後に測ったのは高校1年生の頃でした。
「家族史」のようなものを初めて考えるようになりました。告別式で会った親戚の方や友人の方と話すなかで、自分の知らなかった「おじいちゃん・おばあちゃん」像があることを知りました。
自分ができることは何だろうと思います。せっかく時間があるので、自分の家族の歴史を掘り起こしてもいいなと思いました。