嫌いが好き
久しぶりの更新。とはいえ「じゃあ4日間の記憶を思い出しながら書くかー」とはならない。だから日記を書くなら毎日がいいのだけれど、まあ仕方ない。30代になって変わったことのひとつだけれど、なんでも書けばいいってもんじゃない、ということを最近学んだかもしれない。書かないからこそ豊かな場合もありうるし、書きたくない話だってある(そんなのは中学から大小さまざまあったけど)。
最近振り返って感じるのは「家庭料理」のスキルがめきめき向上したことだ。30分以内ですべてを終わらせることが得意になってきた。
このスタイルは小林カツ代のラインであり、いまこの先頭にはバズレシピのリュウジやその他Youtuberが大勢いる。隣のレーンでは栗原はるみのラインがあり、そしてクラシルを筆頭としたその他Youtuberが大勢いる。俺も後者が良かったなー! しかし前者には前者の良さがある。30代になって変わったことのひとつだけれど「正直どっちでもいいや」と思うことのひとつだ。
書いていて、自身のこだわりがどんどん弱体化していることを感じる。とくに嫌いなものに対するこだわりが減っていく。なんでもいいのだ。赤塚不二夫みたいな。
10年前はヒップホップを聴いても「これが売れるのはわかるけど、自分のセンスには一切響かない」みたいなものが多くあったのだけれど、いまは何を聴いても「いや〜こういうのもいいよね〜」なんて、逆に何も聴いてないんじゃないか、という感想ばかりだ。もちろん好きな新譜はいまだにある。ただ「嫌い」がなくなってきたことで「好き」と「嫌い」の幅が狭くなってきたわけで、その幅の大きさをつかった感情の動きはなくなりつつある。
もし自分より若い人としゃべることがあれば「嫌いなことを大事にしよう」と伝えたいかも。こんなことを伝える私がまず嫌われるだろうが。