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20日も経過すればいろいろある。子どもが「ろんぽす」の立体図を完成させるのを目の当たりにしたり、運動会で恥ずかしがりながらダンスを拒否したり、なぞなぞを出してくれたりしている。

その中でも最近になってやっと近場の飲み屋のネットワークに精通しはじめてきたのが個人的なトピックであろう。もちろん「この街のことなら俺に聞け」なんて言うつもりはない。むしろ「こんな狭い世界なのにローカルネットワークが複数存在するのだ」ということを身体的に知ったことが素晴らしいのだ。「知れば知るほど、知らないことが増える」というテーゼはどの世界でも通用する。

たとえば最寄り駅のミュージックバーはすべて通うことになった。もちろんそれぞれのマスターが素晴らしいことが前提だが、私の「人たらし」としての才能をあらためて感じる。その世界における教養と、アメトーークに代表される芸人の振舞いと、そのふたつに対する謙虚さを持った結果、ほどよくつまらない人間になれることができる。前述の表現は正しくないが、口頭で喋る時間をもらえるなら、本当にお金のとれるプレゼンができるだろう。


とりあえず軽く振り返っておきたいのはNFLグリーンベイ・パッカーズだ。今のところ、ジョーダン・ラブが先発して2敗。控えのマリク・ウィリスが先発して2勝。という実績がとにかくよくない。相手のレベルはあれど、やはりラブで先発して勝つ姿が見たいよ!


9.22は東京女子プロレスのWRESTLE PRINCESS 5。あらためてどのカードも素晴らしかった。東京女子の魅力のひとつとして選手たちとの近さがあるが、それを差し引いても(というかさすがにこんなブログは読まないので)本当に正直にすべて書くと、第1試合からメインイベントまですべてにテーマが設定されており、期待を満たしたり裏切られたり、つまりは最高だったことは残しておきたい。

推しの筆頭である原宿ぽむ、つまりぽむちゃんはマックス・ジ・インペイラーアジャコングとタッグを組んだ。これは絶対に見に行くべきだと思い、ギリギリでチケットを確保して最後方から見守った。ご本人は二度とやりたくないと言っていたが、毎年の風物詩になるべきだと思う。サイン会で本人にも言えるのが素晴らしい。他団体をくさすのはご法度だけれどそれを匂わせてしまうことになるが、見に行くたびに違う景色を見せてくれるのはぽむちゃんと東京女子プロレスだけだ。

そして辰巳リカ渡辺未詩の(もしかしたら旧)白昼夢に対する愛が止まらないことに気づきつづある。とくにリカさんははじめて「俺だけは彼女の魅力を理解している」と思わせるような魅力を感じ(これが批評性を失うとガチ恋になるのだろう。なれればどれだけ幸せだろうか)、いま彼女がたたんでパッキングしたTシャツを着ていることすら運命に感じてしまう。

前述の未詩選手と水波綾のプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合は心が震えた。とくにリバースのティアドロップが出た瞬間。もうこの人から白いベルトを奪う選手はいないだろうという確信を持ったぐらいだ。里村明衣子なら奪えるか? いやそれすら真っ向勝負で退けてしまうだろう。


そうだ。ぽむちゃんとらく選手がタイのSETUPに遠征したことも覚えておこう。

この二人の功績というか仕事っぷりは相当すごい。ヘラヘラ見ている人は正しい鑑賞態度であるが、正直もう自分は誤った態度、つまり感動してしまってばかりだ。伊藤麻希=伊藤ちゃんや上福ゆき=かみーゆを見ても思うが、東京女子を見て真っ先に思うのは「ちゃんと自分の仕事に誇りを持って、自分にしかできないバリューを発揮しよう」ということである。スキルアップは必要だけれど、それとは別にあなたが過ごした人生そのものに価値があるのだ。彼女たちの一挙一動からその瞬間を見た途端、私は泣いてしまう。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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