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12月15日。 すでに退場された協力会社の人たちと飲む。そのまま久々の麻雀になだれこみ、ちょっとだけ勝たせてもらった。


12月16日。

妻が道重さゆみのバスツアーに急遽行けることになり、出かけていった。一番身近な遊び相手がいなくなってしまい、仕方なくウイイレをやったり週次レビューをしたり。

夕方に池袋でイベントがあることを思い出し、池袋のカーリースクラムでUrban Drive Family(UDF)とHYDROさんのライブを見ることに。

会場の雰囲気がなかなか面白く、伝わるか微妙だけど「歌声喫茶」のような感じがあった。実際、入ったときにはバンドセットを従えたラッパーが即興でカマしていた。つぎの言葉を切り取るとディスに読み取れてしまうが、ひとつの部屋に円形状に座り誰かのラップを聴く、この感じに一番近いのはダルクなどの集団セラピーだ。そういうのもあっていいよね、と思う。

UDFは久しぶりにライブを見れてよかった。ez do dan子さんのラップはいつ聴いても面白い。大声を出すタイプではないので、もっと音響設備のいい場所で彼女のラップを聴けたら最高だ。HYDROさんも自分の道をそのまま突き進んでいる感じがして好きだった。

どうせ帰っても誰もいないので、イベント後もUDFの人たちと飲むことに。サポートで入っていたドラムの人がビックリするぐらいツボに入ってしまい、何度かパトロンの契約を結ぼうとしてしまった。自分もヒモ適正がかなりあるほうだけど、ときたまモノホンに会うと「自分はちゃんと働こう」と思える。

---12月17日。 起きたらSummer Rocketのワンマンが終わっていて、深い罪悪感を感じながら起床。新メンバが発表されて7人体制になるとのこと。夏のアイドルなんだし、人が増えるのは楽しくていいんじゃないかと思う。 『ザ・ゴール2』を読みながら時間をつぶしつつ、夕方からは「絶対忘れるな」というラップグループのセルラ伊藤さんが出場するフリースタイルの大会を応援しに行った。

「シンデレラMCバトル(CMB)」と名付けられたこの大会は、その名前の通りフィメールラッパーだけのMCトーナメントであり、セルラ伊藤さんは次点でギリギリ出場者に滑り込んだ。

となると懸命なブログ読者(の2名の方)はお気づきだろうが、つまりこれはサンドウィッチマンであり、トレンディエンジェルである。正確には「予選で負けた」訳でもないのだが(知名度的にトーナメントに参加できるかどうか微妙だったのだと思う)、その雰囲気をまとった人というのは強い。1,2回戦を余裕で勝ち上がると、好ゲームだった準決勝も勝利を収めてしまい、「マジかよ!www」とか言っている間に決勝。

優勝決定戦こそ緊張が上回ってしまい負けてしまったが、今大会を盛り上げたラッパーの一人であることは間違いない。本当におつかれさまでした。優勝したMC frogさんもおめでとうございます。

個人的に気になったのは、フィメールラッパーの半数ぐらいが「現場叩き上げ」系であり、「仲間を背負ってる」とか「○年やってきた」とか「フィメールラッパーのシーンを」とか、そういった言葉を選択していたことだ。私からすると、これらはもう「死んだ言葉」だと思う。すくなくとも彼女たちが「発明」した言葉ではないはずだ。

そんな言説が取り囲んでいた大会だったこともあり、「MCビキニ」という名前の通りビキニをでフリースタイルする(事務所に無理やりさせられている)ラッパーがいたのに対する風当たりが強すぎて辟易してしまった。

たとえばMCビキニの1回戦の相手も、(いつもそうなのか知らないけれど)ビキニを着ていた。つまりどっからどう見たってキャットファイトをMCバトル化させている訳だが、これにファックするぐらいならそもそもマッチアップしちゃいけないし、ステージに出すからにはちゃんと応援(ないしはちゃんとブーイング)してあげないといけない。

大会の空気感に関しては他にも思うところはあったが、もちろんいいラッパーを見つけられたことに感謝しているので一切不満はない。セルラ伊藤の3回戦の相手であるリルデビもキャラが立っていたし(最初はJuice=Juiceの宮崎由加かと思った)、ワッショイサンバもセルラ伊藤と同系の、感情と理性をギリギリのバランスで保ちながらラップするタイプで楽しかった。

次大会があるなら、いい頃合いで「セルラ伊藤 vs. ワッショイサンバ」のバトルをやってほしい。そのときは、たぶん「これがシンデレラMCバトルか」というような、大会のアイデンティティが前面に出てくるようなバトルになると思う。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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