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メモの最終形の反復。

完成されたアウトプットをつくるのは、相当ハードルの高い目標である。誰しもが白紙を見つめたままの時間、あるいはメトロノームのカウントをただ聴くだけの時間があったはずだ。

そしてこれを解決するために、メモを書きなぐったり適当な鼻歌を録音したりしてみたこともあるはずだ。しかしこれは根本的な解決にはならない。この一時的な記録は、いずれ揮発してしまうからだ。

真に重要なのは、完成品(あるいは「終わり」)と書き捨ての間にある、「ある程度の強度をもった、とても小さな作品」をつくることだと感じた。

途中の手順にフォーカスして、下線の引き方、読書法、抜き書きのしかたなどの理論を確立するのではありません。すべての手順をひとつの目標、つまり「公表できるレベルの洞察を得る」ことに向けて合理化します。
ズンク・アーレンス. TAKE NOTES!メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる (Japanese Edition) (p. 77). Kindle Edition.

文筆であれば、自分の関心に近い、意味のあるパラグラフ。音楽であれば数小節のループやちょっとしたリフ、サビのアイデアなど。このようなものを一つ集中してつくる。

これらが関連を持ち始めた頃、いよいよひとつのアウトプットが自然と顔を出す。こうなれば、あとは身体が覚えているだろう。年に一度訪れていたあの時間を過ごせばいいだけだ。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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