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20年ぶりぐらい、かどうかさえわからないぐらい久々に動物園に行った。きっと「ひさしぶり」だろうとは思うのだけれど、今日行った上野動物園にはなにひとつ懐かしさがなかった。これは「幼少期がどうだった」みたいな話ではなく、本当に動物に興味がないのだろう。楽しい/楽しくないという区別ではなく、心のどこも動かない時間だった。唯一、鳥類を見ているのが面白かったかもな、って感じ。

子どもは上野駅に降りてからもう一度戻ってくるまで、ひたすら歩いていた。テンションが高かったこともあるだろうが、こっちがすこし引くぐらいの体力だった。ずっと家で遊ばせてしまっている感覚だったけれど、きっと小さなことなんだろうな。子ども本人のポテンシャルというものを軽視してしまっていた。


菊地成孔とQNのユニットであるQ/N/Kの新曲「TOLD ME」。2人が最初に出した曲にボーカルを含んでいることがとても良かった。ブルースの構造かつ、Drakeみたいなやつじゃなくて歌謡曲っぽさがある。コーラスにあたる箇所のバックトラックは流石だよなあと思わされる。


aikoの新曲「あかときリロード」。プロデューサーが変わってからというもの、aikoの魅力について「まだこんな味がするなんて!」という驚きに満ちている。門外漢からすれば金太郎飴みたいなもんなんだけど、その飴の表情が絶妙に変わっているのだ。

シンプルに「バンドスタイルだけでは表現できない楽曲になった」と説明できると思うのだけれど、その影響でaikoがR&Bに寄ってきたように感じて、つまりはaikoがブラックミュージックであることを容易に認識できるようになった。

これは2021年のアルバムからだけれど、もうこういう曲も出ているのだ。この曲をいま聴いてあらためて思うのは、aikoの曲は踊れるのだけれども踊らせない力も同じぐらいはたらいているということだ。意図的にビートを弱めにしているのだろうが、たとえばキックとスネアをより現代風にしたら、この曲は壊れてしまうかもしれない。単純なR&Bには収まりきらない編曲と、単純なR&Bには収めきれないaikoのボーカル。演歌をR&Bにアレンジできないのと似たものを感じた。


たぶん思い出すことはもう無いだろうからメモっておく。職場の同僚とSpotifyの自動プレイリストを共有しているのだが、たまたま今目に入ってめっちゃ笑ったので。これがいつの曲かは忘れちゃったけれど、この曲を聴いたときに「もうゲスの極み乙女の時代なのだな」と思ったことをよく覚えている。よくできている曲だなあ。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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