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昨日のブログを書いて布団に入ると、どう考えても子どもが熱い。

というわけで子どもが久々に発熱。タイミングはキツかったけれど、まあそろそろな周期だったから仕方ない。家で安静に…なんてことはできず、公園で遊んだりしながら、それでもボーッとする時間は多く、YouTubeを見せながら時間をつぶした。


東京女子プロレス「第4回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント」の決勝戦。会場で見れないのは辛いけど生配信があるのは本当にありがたい…

まずオープニングマッチにあたる鈴木志乃対風城ハルの未勝利対決で、正直もう泣きはじめていた。志乃選手は言葉の力を使うのが上手な選手だ。どちらかというと内省的な意味合いが強いのでマイクパフォーマンスにハミ出ることはまだ少ないけれど(たとえば上福ゆき選手は完全に客を見て言葉を紡いでいる)、言い換えれば内面を知ってさえいれば感情移入は容易だと思う。女子プロレスを見始めて、強さの種類をいろいろ知った。試合はハル選手の勝利。ジャパニーズ・レッグロール・クラッチは、ザックを好きになった思い出の技でもある。

この日の最初の驚きは、鳥喰かや選手の新しいフィニッシャーだ。「鳥喰かや」のイメージをそのまま表すような美しい空中殺法に「これだ!」と叫んでしまった。一気に2024年の注目株になってしまうあたりが、東京女子の面白いところだ。今年のプリンセスカップで結果を出すことが待たれる。

次の驚きはザラ・ザッカー選手だろう。1,2年目のルーキーとは思えない身体と身体操作で、正直「あ、みずぴょんが負ける」と一瞬でも信じてしまった。次の辰巳リカ戦も楽しみだけれど、東京女子に交わるにはタッグ戦が欠かせない。誰と組んでどんなキャラクターが出てくるのだろうかと既に想像しはじめている。

荒井優希長野じゅりあインターナショナル・プリンセス選手権試合は、長野じゅりあ選手ができる精一杯のベストバウトだった。引退発表を聞いてから、彼女の試合のひとつひとつに覚悟のようなものが見てとれるのが面白い。アイドルレスラーであろうが本気で相手を倒す勢いがあった。本人なりにスカッとした気分で引退できたらよいなと思う。


そしてメインイベントの辰巳リカ&渡辺未詩鈴芽&遠藤有栖の決勝戦。

白昼夢は圧倒的な強さと説得力を持っているタッグで、こんなに楽しい試合を毎度見せられたら、どれだけでいじーもんきーの優勝がファンから望まれていようとも本気で白昼夢の優勝を願っていた。

さまざまな体勢から首絞めに移行するテクニカルな首絞め殺法から一転して、今日は「シンプルに反則では?」と疑問を投げかけたくなる首絞めを仕掛けたり、楽しそうにカウントしながら反則を続ける辰巳選手(今日のヘアスタイルも最高に良かった)。「本当の狂気はこっちでは?」とよく思う、とんでもないパワーとスピードの未詩選手。白昼夢の手にかかればすべてがベストバウトに昇華されていく。

そういった意味で、でいじーもんきーはただ勝利するだけでなく、白昼夢と最高の試合をつくれることを示さないといけなかった。そしてそのハードルをギリギリ越えて勝利したからこそ、この試合はベストバウトの一つになったと思う。

デイドリーム・エタニティからの試合終盤。低空のリング・ア・ベル。有栖選手の新しいフェイバリット(ヘラクレスカッター)。辰巳選手のヒップアタック、まとめてのツイスト・オブ・フェイト、ドラゴン張り手。そして鈴芽選手の切り返しのリング・ア・ベル。最後まで白昼夢の優勢でありながらも、この試合と結果の熱気はでいじーもんきーが作ったものだ。

優勝したでいじーもんきーは、愛野ユキ&水波綾とのプリンセスタッグ選手権試合でこれを超える試合をしなければならない。そのハードルの高さにファンながら驚きつつ、だからこそ3.31両国がさらに楽しみになった。


ちなみに第2試合で原宿ぽむ選手と上福選手のマッチアップがあったのが地味に嬉しかった。かみーゆのブレーンバスターからのフェイマサーは圧巻。荒井選手に挑戦を名乗り出てくれるなんてまったく想像していなかったので、正直いちばん熱狂した。かみーゆの2024年になることを願う。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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