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結論から言うと、私の人生をすこし華やかにしたであろう興行だった。たったの900円で手に入れたWRESTLE UNIVERSEで観た今日の試合たちは、きっと明日、来月、来年、これからの私の行動(というか消費活動)に影響を与えるだろう。

この前の武藤敬司ファイナルではじめて東京女子プロレスを試合を観たにも関わらず、相当なスピードで東京女子プロレスをインストールした。たった1ヶ月のファンではあるが、今日のマッチメイクはどれも気合が入っており、直前までギリギリまで有明で観てから新木場のプロミネンスに行けないかを検討したほどだ。

スペシャルシングルマッチ - アジャコング vs. 荒井優希

アジャコング荒井優希のシングルは、アジャコング、荒井両選手の受けの良さを見れた気がする。アジャの重い一発を喰らっての荒井優希の倒れ方は美しい。最初は学芸会のようにすら見えるFinallyが、トップロープ、エプロン、正調と形を変えて浴びせてるなかでどんどん説得力を増していった。パイルドライバー、バックドロップに耐えるも最後のブレーンバスターで沈んでしまったが、こういう圧倒的強者との試合はもっと観たいなと感じた。

それにしてもアジャコングはすごい。

インターナショナル・プリンセス選手権試合 - 渡辺未詩 vs. 辰巳リカ

インターナショナル・プリンセス選手権試合辰巳リカ渡辺未詩の白昼夢対決。辰巳リカという選手の魅力にとうとう気づいてしまう試合だった。今日のベストバウトだったかもしれない。

辰巳選手は動きの派手さやオリジナリティは小さいけれど、どの攻撃も受け身も彼女のキャラクタがしっかり載っている。重要な試合であればあるほど、それに比例して面白い試合をしてしまう選手なのだと感じた。シークバーをどこに動かしても常に叫んでいる。メリハリという言葉を知らないのだろう。でもそれが最終的にドラゴンスリーパー、そしてホワイトドラゴンスリーパーの感動につながった。もしかしたら一番好きな選手になるかも、ってぐらいに。

渡辺未詩は、東京女子のなかでもシンプルにひとつひとつの技で金を稼げるタイプだ。自分を東京女子に連れてきてくれた選手の一人。もちろんジャイアントスイングが一番の持ち味だけれど、個人的にはショルダータックルを決めたあとの構えがいちばん好きだ。ちなみに顔も良い。キャラクターは辰巳リカがクレイジーを担当しているが、本当にクレイジーな表情をしているのは渡辺だ。サイコパス方面の表情がとても良い。

プリンセスタッグ選手権試合 - マックス・ジ・インペイラー&ハイディ・ハウイツァ vs. 山下実優&伊藤麻希

山下実優伊藤麻希の121000000と、マックス・ジ・インペイラーハイディ・ハウイツァのWasteland War Partyのプリンセスタッグ選手権試合もとてもよかった。

まずシンプルにWWPの2人が東京女子、ひいてはDDTに合っている(このあとにやったササダンゴマシーン&アントン組との試合もよかった)。ちゃんと凄さや怖さがあって、そこにコミカルと愛らしさがあるからだ。今回の試合は勧善懲悪のような外敵を退治するようなストーリーであるが、この試合を見ていたファンたちはさらにWWPを好きになったと思う。

山下と伊藤のタッグも、二人ともリミッターを外してからが本番のようなキャラクターなのが良い。王道のような展開で伊藤ちゃんが勝ったとき、とてもスカッとする瞬間だった。

プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

マジラビ対決となるプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合は、坂崎ユカの冷たさが伝わってくる試合だった。

試合序盤、坂崎は場外での投げ技を中断したり、絞め技をかけて瑞季にギブアップを促したりしていた。もちろん途中からギアが変わった様子はあったけれど、試合の最後までこの雰囲気は残っていたように感じた。ハッキリ言えば、2人の試合はもっと噛み合うはずだったけれど、何かがまだ足りないような感じで終わってしまったように見えたのだ。

試合は瑞季の勝利に終わったが、まだまだ坂崎ユカとの差があるような気がした。この2人の試合は、おそらく瑞季が本当のトップに立ったとき、坂崎ユカがチャレンジャーとして挑むときに素晴らしいものになると思う。


Kobori Akira

IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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