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はじめに。 橘慶太氏、松浦亜弥氏に最大限の祝福を送ります。 ご出産、おめでとうございます。

w-inds.の34枚目のシングルとなる「FANTASY」が、2015年1月21日にリリースされます。

音楽バラエティ番組「魁!音楽番付Eight」の2015年度1月度オープニングアクトのようです。 現在、下記のサイトからMVも含めて視聴が可能です。

(参考:w-inds. 「FANTASY」|無料動画GYAO!|音楽

「FANTASY」の感想と聴きどころ

この曲の聴きどころをザックリ説明すると、2014年7月にリリースされたアルバム『Timeless』の持っていた「クール」で「セクシー」なR&B路線に、w-inds.のこれまでの曲にあった「かわいさ」や「ハッピー感」をミックスさせた、まさしく「今のw-inds.でしか表現できない」ようなところです。

2014年の流行は、まさしく「Make You Mine」のような、もっと有名どころでいえばファレルの「Happy」のようなアーバンポップでした。 そして、2015年のw-inds.は、これをトレースするだけでなく、ちゃんと彼らの「味」を混ぜてきたところに、製作陣の想像力の豊かさや余裕を覚えます。「幸せを詰め込んだレトロモダンなParty Tune」ってレーベル側の表現も、ちゃんと合ってるよ!

■Pharrell Williams - Happy

MVも同様にかわいい

MVは「カジノをモチーフに大勝ちした”幻想”=FANTASY」をテーマとしていて、音楽同様にMVもクールな表情を見せていたw-inds.のかわいい一面を久しぶりに楽しむことができるのでしょう。 まもなく30歳になるイケメン3人が笑顔でじゃれ合っている画が好きな方は必見。

次回予告(自身へのプレッシャー)

で、以前のエントリ(w-inds.「TIMELESS」ツアー雑感(9/11@国際フォーラム))で、w-inds.の歴史を語ると言っていたのですが、これをまだ書いていないことに気づきまして(笑)、現在概論を書いています。

明日には公開できると思うので、こちらもよしなに。

※書きました。以下の記事です。

w-inds.概論―w-inds.の最近の変化を5,000字で

といっても、「ヒップホップ」から「4つ打ち」を経て「ヒップホップ」に戻った、って話を長々とするだけですので、w-inds.ファンとJ-POP愛好家とジャスティン大好きっ子以外には響かないかもしれないです。 いや、十分すぎるか!


先日ブログで取り上げたHAZYさんについて、勢い余って(?)リミックスを作ってしまいました。最近取り組んでいる「4×5」のクロスをビートに適用することで、ラップとのズレが気持ちよくなっていることを願います。5連符を身体化するのに時間はまだかかりますが、これが最初のトラックメイクとなりました。

あと、ジャケット写真(プロフィール画像)出ないようにできないのかね!!(笑)

あと、あと、この曲のおかげで、BAPEが「ベイシングエイプ」だってことを学習しました。「ベイジング」だと思ってたよ!


2014/09/28

2014/09/28

転職活動のかたわら(ネットだけで交流されている方にとっては、私はどう見られているのか分かりませんが、現職は算数・数学の編集プロダクションです)、スタバでfacebookをサーフィンしていたら、嵐の大ファン(大野推し)である先輩の投稿が面白すぎてオータムブレンドを吹き出してしまい、ヘラヘラしながら画面を拭いていたら私信をいただいて30日の火曜日にモーニング娘。のコンサートに行くことが決まりまして、これは道重さゆみの卒業ツアーだと思われるんですが、OPがJuice=Juiceの回で、以前は「ひなフェス」でC-uteを見れたり、男性アイドルであればw-inds.のTIMELESSのツアーを見れたり、アイドルのライブに関しては引きが強いことに自信を持ちました。

道重さゆみがどれだけ素晴らしいアイドルであるかということは、寡聞ながら何も知りませんが(小堀の場合、アイドルに関する評価はすべてがテレビ基準であり、その意味では道重さゆみを僅差で「ももち」が上回っています。彼女のグループは解散しますが)、彼女がリーダーとなった2012年5月19日以降に発売されたシングル(『One・Two・Three』以降)はクオリティの非常に高い曲ばかりで、アイドルソングがクオリティタカスなのはDJの選曲から十分に存じているつもりですが、それは結局のところ「つんく♂」が好きなのである、ってとこに落ち着きます。

上述した通り、いまは転活中でして、冨田恵一『ナイトフライ録音芸術の作法と鑑賞法』を読んでいる以外は(これものすごい良い本だと思います。「思います」ってのは自分が全然理解できていないからなのですが・笑)、ビジネス関連本にどっぷり浸かっています。家計簿を見てみたら、この1週間だけで3万ほど「投資」して読んでいました。ウソでも何でもなくて「PDCA」とか「問題解決」とかの用語を知りましたが、「よく何も知らずに働けてたな」という正直な感想がはじめに、「三林さんの言っていた《罠》って、そういうことか」とちゃんと理解できた嬉しさが次に浮かび上がりました。そんなこんなで久しぶりに勉強だけにお金を使う1週間で、他に買ったものといえばユニクロで「+J」のカーディガンを買ったぐらいです(いまだに「プラスジェイ」なのか「プリュジ」なのか判断がつきません)。

まだ片足をひたしたぐらいで論じるのも難しいですが、感じたのは、「キャリアプラン」だとか「ライフワークバランス」だとか、ある観点では人生にとって大切な選択をするための情報や思考技術ってまったく広まっていないんだな、ってことでした。株投資なども同じですが、我々はすこしばかり「意識高い系」をイジりすぎたのではないか。反面教師として「意識高い系」をイジる分には問題ないかもしれないが、コンプレックスをブツける対象として選んでいた場合、一度立ち止まってもよいな。って、もしかしたらマトモすぎる話をしたかもしれません。とりあえずこれでもくらえ!!


昨日の話。

神宮球場にて、ヤクルト対阪神を観ながら書いています。「ヤクルト」は飲み物のことでなく(笑)、野球というマイナな球技をやっている球団のことなのですが、皆さんにも一度はファンになってほしいです。

ほとんどのスポーツ団体は「ホーム」つまり皆が自チームのことを応援してくれる場所がありまして(サッカーの日本代表であれば、日本がホーム、海外がアウェイですね)、ヤクルトは外苑前近くにある神宮球場がホームなのですが、このホームに集まる人を調べると、たいていはヤクルトファンでなく、むしろ相手チームのファンのほうが多くてですね(笑)。今日の阪神戦を客観的に観ても、阪神ファンが7割います(残りの2割はヤクルトファン。さらに残りの1割はよくわからず観てる。逆に阪神のホームである甲子園に行くと、ヤクルトファンを探すゲームができるくらい少ないです)。

スポーツ観戦において、これほど精神を鍛える場所はないでしょう。想像してほしいんですが、「ホーム」と呼ばれる場所=自分が絶対的に安心できる場所に、おそらく自分にとって良きものではない他者が大勢入ってきて、場を荒らして帰っていく。そんな場所が神宮なのです。ペリーが浦賀に来たことを思い出さずにいられません。

とくに阪神が勝っているときは尚更で、今日は能美が最高のピッチングをするし、相変わらず鳥谷は良いバッターだし、いま8回表で4点目が入り、「六甲おろし」(歌の名前です。ソウル・ソング)が歌われました。

そんな場所で、自分がどうするかといえば、HAZY「平成」のDatakestra Remixを聴いて、少しでも気を紛らわすしかありません(精神を鍛えるどころか、現実逃避してるじゃん!)。

このブログの読者がどういう方なのか把握していないのが痛いですが(一応アクセス解析をやっているので、毎日1人くらいaikoファンがやってきて、「シアワセ」についてのブログを読むことだけはわかりました)、日本語ラップがまあまあ好きな人にはぜひ聴いていただきたいです。どういう角度から聴いても面白いと思いますが、ライムの組み立てやフロウとしては非常に簡単な部類に入る曲ですし、ここは歌詞を全部覚えて、自身の声で歌っていただきたいと思います。

「ライムの組み立てやフロウとしては非常に簡単」というのはディスでも何でもなく(先日、ラップを全く聞かない友人と話した結果、「ディスる」ってのは余裕で伝わる。「ワック」はちょっと危ない。「ドープ」は意外とジャーゴンだった。「スワッグ」なんて私もわかりません・笑)、長所だと思って書いています。KREVAがどれだけ凄いラッパーか、いまさら書く必要もないでしょう(いや、意外と書く必要があるから、いまだにこうしてラップに関する記事を書くのですが)。彼によって日本語ラップは「技術的に」広まりました。彼の考えるラップのスタイルが全て正しいとはもちろん思いませんが、少なくとも基礎的なパースペクティブを提示したことについては絶対的に誉め称えるべきです(で、結局「KREVAが一番ヤバかった」とか言われるようなストーリーを描いてきたわけですし)。

で、HAZYさんに聞いてみたいのは「KREVAのことって好きですか?」ってことで、自分の予想は「わりと好き」か「自然とよく聴いてた」だと思います。少なくとも「今流行のラッパーをガンガン聴きまくってる」って感じではないです。というのが、前述した通り、「ライムの組み立てやフロウとしては非常に簡単」だからで、ラップ自体を成長させることより、「そこで何を言うか?」に主題がおかれてると思ったからです。

そして、何でもそうだと思いますが、誰でもできることだからこそ、その少しの違いが大きな違いを生み出す、つまりオリジナリティ=身体性に結びつくのであり、その意味で、HAZYさんのラップには非常に強いオリジナリティを感じました(リリックの独自性ももちろんありますが、ここではフロウの微細に注目しています)。それを感じるには、とりあえず自分で歌ってみると、ハッキリとわかるはずです。たとえば語尾の言い方とか、単語の一音節ずつの発声のタイミングとか(これを言語化できるといいんですが、それは今後の目標です)。

とか書いている間に、もう8回裏が終わりまして、ヤクルト負けが確定しました。阪神ファンが盛り上がっています。


w-inds.の2014年ライブツアー「TIMELESS」が先日終了しまして(まだ香港があるようで、モノホンの人達は日本を飛び立つことになるわけですが)、飛び込みで国内千秋楽を見てきました。

感想は「言わずもがな」でも十分にいいんですが、開演直前と終演直後にメモったテキストを見返してみると、


(開演直前) ・見どころは、ジャスティン・ティンバーレイクからインスパイアされた「Make You Mine」を筆頭とするアーバンポップさをw-inds.がどれくらい披露するのか。ないしは、4つ打ちを推し進めた前作・前々作から、当初の彼らのキャッチコピーである「ヒップホップダンスグループ」にどれぐらい戻るのか。

・個人的には「killin’ me」がどんな風に歌われて、ファンがどんな風に受け入れていくのかが楽しみ。 (終演直後)

・ヒップホップダンスユニットになってるじゃない!!!ヤバかった!!!!! ・不満がひとつもないライブだったなー。


ライブ中に知能指数が極限まで低下したと思われてもおかしくない気の変わりようでして、実際、いまこのテキストは終演から30分ほど経っていますが、それでも興奮が冷めません。目当てのグループをなが〜い間追っているアイドルファン(「ドルヲタ」でしたっけ)が、どういうカタルシスを味わっているのか、その端っこだけでも感じられた気がします。

私がw-inds.を観る/語るとき、そこには「w-inds.は《ヒップホップダンスユニット》であった」ことが前提としてあるのですが、『TIMELESS』のアルバムならびにツアーのパフォーマンスは、この前提を存分に証明してくれて、そこにブワッと想いが込み上げてきました。

あえて言えば、今回とくに素晴らしかったのは「New World」や「Let’s Get It On」などの4つ打ちの楽曲——ちょっと意地悪に言えば「絶対にアガる楽曲」——を封印して、「グルーヴ」を主体としたパフォーマンスであったことです。意外にも(?)、メインボーカルの橘慶太でなく、コーラス・パフォーマーの緒方龍一が「今回のアルバムは生の演奏が加わることでより映えるようになる」という趣旨の発言をしていましたが、完全に同意します。

であるならば、当然のことながら「Sexy Girl」や「killin’me」は盛り上がるに決まってるでしょ!!ってことで、そうやって一人でバカ笑いしながら踊っていると、前述のようなメモ書きになっていったのです。

昔のブログが消えてしまったので、もう一度書き直す必要がありますが、私がw-inds.を追い続けようと決めたキッカケは「HYBRID DREAM」でした。その後、今井了介を中心としたプロデュース陣によって、世界標準のクラブ・ミュージックでヒットチャートに舞い戻ってきたわけですが、私は「今の彼らでもう一度ヒップホップに取り組んでほしい」と思っていて、それはたとえば「Don’t Remind Me」であったりするわけですが、こっちの路線が主となったらどれだけヤバいだろうか。というか、これをメインとして楽しめるお客さんで溢れたらどれだけヤバいだろうか、と妄想してきました。そして、これが実現したわけです。

いつものことながら「上手に伝える」ことが全くできていませんね(笑)。とにかく、ファンになってから5年。ついに「俺のターンがきた!」ってやつでしょうか。あらためて、もう一度まとめたいと思います。


菊地成孔による「モダンポリリズム講義」が面白く、こんな講義をなかば秘密裏に受けていていいのかという気分になっています(ニコニコ動画の有料チャンネルで、たしか月800円ぐらいだったかな。や、安い!)。これまでは「3×4のクロスリズム」を理解・会得し、最終的に「1拍の分割自由」と「ゆらぎ/なまりの獲得」まで目指そうというところですが、「5×4」が始まった瞬間に、前述のことが「ああなるほど」とまさしく腑に落ちまして、何年もモヤモヤしていたことがついに全貌を表した感じです(まあ「ヴェールが剥がれた」あとは、虚無しか残ってないこともあったり、実は剥がれていなかったり、色々とあるので油断はできませんが)。

ゆらぎについての考察は後にして、とりあえずこのエントリの説明をしたいと思います。

以下に載せる音源は、1拍5連符でつくったビートです。zipファイルもありますので、よろしければダウンロードして聴いてください。

分割した5つの音は、アクセントから次のアクセントまでを1かたまりとして扱うことにします。「ツ」をアクセント、「ッ」をノンアクセントとすると、「ツッッツッ」は「3−2」、「ツッツッツ」は「2−2−1」といった具合です。このようなパターンを5種類つくりました。

構造は、まずノンアクセントの音もわかるようにしたものが16小節、次にノンアクセントの音をより小さくしたものが16小節、そしてノンアクセントの音を発音しないものが16小節、の計48小節で成り立っています。

最後の16小節を5連符を意識しながら聴けるようになればゴールかな、と考えています。

付録として、1拍4連(いわゆる16ビート、基本的なビートですね)から1拍5連に変えたビート(8小節ずつ)を入れています(「16beat-20beat」)。これは4連と5連の刻むスピードの違いを確認するためです。図で見ると、下のようになります。

上のビートを聴くコツとしては、おそらく「最小単位の音をしっかりと意識して刻むこと」だと思います。私はこれをこれまで怠っていたために、リズム音痴ぶりを露呈していたのでしょう。

16ビートに慣れすぎて、5連符を身体に染み込ませるのは非常に難しいですが、これが自然と刻めるようになってくると、リズムの解像度が格段に上がると思います。

あらためて、「リズム」や「グルーヴ」という高くて真っ暗な山を、もう一度登ってみましょう。

※下のファイルをまとめてダウンロードする場合は、こちらから。

・16beat-20beat ・3−2 ・2−3 ・2−2−1 ・2−1−2 ・1−2−2 ・2−2−2−1