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高橋維新さんのDIS記事が一番の人気記事になってしまって、焦っています。一応、もっと良い記事もあると思うのですが(たとえば音楽好きなら全員にこちらの記事はチェックしてほしい)、やっぱり「レコメンド」より「ディス」のほうがお好きですよね(笑)。

それはともかく。miwaをレコメンドする記事を書いているときに、「最近のJ-POPをちゃんと追ってなかったなー」と思いまして、久しぶりにオリコンをチェックしたら、これがなかなか面白かったのです。

アイドルと声優だけがCDを売るようになって、もう10年ほどは経つでしょうか。たとえば今週(2015年7月13〜19日)のシングル売上のトップ3は、NMB48、μ’s、DOBERMAN INFINITYと、見事に「女性アイドル、声優、男性アイドル」となっています。

昔は「オリコンで1位を取るからには、なんだかんだで魅力のある曲なのだ」と言われていましたが、そろそろそういった性善説も通用しないことは明らかです(DOBERMAN INFINITYの曲はちょっと良かった)。

とはいえ、それが極端に「オリコンは終わった」とか「CDは死んだ」ともならないところは日本の侘び寂びってやつでしょうか(笑)。具体的に言うと、

オリコン11位から一気に面白くなります。 以下、ダラダラと紹介してみましょう。

たとえば今週の11位は、この日記のテーゼを体現するかのようなアーティストです。 SKY-HI の「Seaside Bound」

EDM(とドラムン)を上手く処理したトラックに、ビジュアル系からインスパイアされているようなSKY-HIらしいラップが乗っています。低音を削りとったスネアが気持ち良い。SKY-HIのラップって、最初はILMARIのような「発音良い」系だと思っていたのですが、実際のところはクセの強い、口が面白い開き方をするような歌唱じゃないですか?

13位には Little Glee Monster「人生は一度きり/ガオガオ・オールスター」も入っています。着実に「そっちじゃなかった!」って方向に突っ走っていますが、デビューシングルは本当に良かったのでまだまだ要チェック。

18位は Ken Yokoyama の「I Won’t Turn Off My Radio」。こういうロックは大体嫌いですが、これはメロディがちょっとかわいくて好き。

20位は 大森靖子 の「マジックミラー」。曲はどんどん興味無い方向に進んでいますが、歌詞はやっぱり面白い。「あたしアナウンサーになれない 」から始まるとか、ちょっと才能ありすぎますよね。 25位は ミライスカート のデビュー曲「COSMOsSPLASH」。この「もうお腹いっぱいだよ!」のagehaspring感と5万ぐらいで撮影したようなMVが相俟って、なんとも言えない出来になっています。「ウラ笑い」する好事家ならハマるかもしれません。

50位はAldiousの「die for you/Dearly/Believe Myself」。2015年にもこういうガールズバンドがいて安心します。どうか良い曲を作って売れてほしい。

ちなみに、実はウソも吐いています。 夢見るアドレセンス 「サマーヌード・アドレセンス」はオリコン7位ですが、十分に面白さのある曲でした。本作は「サマーヌード」をリコンストラクションしているのですが、メロディの引用具合がちょうど良い。あと、歌詞が素晴らしいですよね。「すべてを全部」とか、ちょっとさまぁ〜ず感がある(笑)。

僕ら今 はしゃすぎてる そんなふりして 新しい誰かと 手と手をつないで 夏がはじまる 大好きだった君のことさえ 忘れちゃうんだ もう二度と戻れない
あの日の僕らのすべてを 全部 君のせいにして

最後に、これは本音と冗談キッチリ半分ずつで書きますが。なぜか Takamiy a.k.a 高見沢俊彦(from THE ALFEE)の「誘惑の太陽」が一番の名曲だったりする。日本の陽射しというのは、我々を狂わす程度には強いことがよく分かります。


    Kobori Akira

    IT業界の社会人。最近はプロレスと音楽の話題が多め。
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