koboriakira.com

もう2015年も半分が過ぎてしまいました。現在は無職のため、本当に暇な時間を送っているわけですが、おかげさまでバラエティ番組はダラダラと見ることができました。

以下は、2015年前半のバラエティの簡単なまとめです。覚えている順にダラーッと、1時間ちょいで書き上げています。たくさん観てる割には、キーパンチに至ってないものがたくさんあるんですよね。後半はもう少しキレイにまとめたいな。

マイベスト

『内村さまぁ〜ず』「寺門ジモンに5人掛かりで勝利してとにかく黙らせたい男達!!」

まさか『内村さまぁ〜ず』でこんなに笑うとは思わなかったです。失礼を承知で言えば、寺門ジモンが「普通に」面白かった初めての回かもしれない。ジモンの一所懸命さが過度にスカされることなく、きちんと5人とブツかっていたのが良かったのだと思います。

一番好きなのは、後半で上島竜兵が言った「少しコイツが好きになった」。120%同じ意見です竜ちゃん!

覚えている番組

『ナカイの窓』という、中居君によるバラエティ解説番組

一時期、『アメトーーク』などでお笑い芸人の技術や陰の努力が紹介されていたことがありましたが、最近はあまり見なくなりました。ある程度視聴者が理解してしまったことと、そもそも「そんなことより笑わせてくれ」というのが同時にあるんだと思いますが、そんな2015年現在に惜しげもなくバラエティの裏側をどんどん明かしてくれるのが芸人ではなくアイドルであることには、あらためて驚きます。

とくに、「『ナカイの窓』スペシャルで知った中居正広の戦術と哲学」は凄かったですし、ゲストMCが集まる回は絶対に見たほうがいい番組になっています。中居くんの「陰の努力」に対する愛情と恥ずかしさを感れる、バラエティ好きにはたまらない番組。

『水曜日のダウンタウン』、謝罪しても謝罪感が伝わらない説

『水曜日のダウンタウン』、何が起きても笑ってしまう説」でも書きましたが、藤井健太郎のつくる番組には「悪意」がある、ということはよく語られることです。もっと分かりやすく書けば、それはいわゆる「レッテル貼り」だと思いますが、では、何故いまだにニューヨークがこの番組にハマり出していないのかは調べてほしいところ。あと、『チーム有吉』という危険すぎた番組も今年の話です。恐ろしい。

『オサレもん』の勝〜ちの〜こ〜り〜(はできなかった)

「結局、オサレ横綱とは何だったのか?」という疑問が解消されぬまま終わってしまったネタ番組。また、8.6秒バズーカを世に送った番組でもあります。ディレクターは、『レッドカーペット』と同じ薮木健太朗さん。いずれ、シソンヌ、チョコレートプラネット、アキナで何かしら番組をやったりするのだろうか。そして、一番重要なことは、この番組が松岡茉優のバラエティ能力の高さをバリバリに証明した、ということです。

『ネリさまぁ〜ず』のサトミキと愛菜

TBSから日テレに移った、さまぁ〜ずファンにとっては癒しの時間のような番組。面白いか面白くないかはあまり関係なかったのですが(さまぁ〜ずが見れれば良い)、グラビアアイドルのワンノブゼムとして出た愛菜が爆発的に面白かったおかげで名番組となった、なかなか珍しい番組でした。とはいえ、さまぁ〜ずが女子アナや女子タレントを上手く使って、彼女たちの好感度やバラエティ能力を向上させる、というのはよくあることです。愛菜の凄いのは、ほぼ最初からそれが身についていた。

一方、愛菜の裏に隠れていた純アイドルの佐藤美希=サトミキが、番組終盤から愛菜に喰らいついていったところは感動すら覚えるときがありました。私は横浜F・マリノスのファンですが、この日だけは鞠サポを辞めようと思ったぐらいにはサトミキのことを好きになっていました。

『夜の町を徘徊する』のマツコと徘徊する「私」

すっかり<テレビの人>=<有名人>になったマツコ・デラックスが、自身に対する諦めに似た感情も持ちつつ、素人と絡む番組。なので、新しいマツコを見ることができる面白さもあるのですが、この番組をコボリが好きな理由は、出てくる「素人」がすべからく「私」であること。ガラの悪そうな兄ちゃんも、カメラに映らないところから大声でマツコを呼ぶ声も、急にマツコを見つけて驚く彼/彼女も、マツコに会えたことに感動するおばちゃんも、マツコと一緒にカラオケを歌った青年も、その全てが「私」でした。

ちなみに、同番組名で検索すると「“笑う”芸人、“受け入れる”マツコ―『夜の街を徘徊する』感想と考察」が上位に来るぐらいには、まだマイナーな番組です。

『しくじり先生』が「しくじり先生」になる時は来るか?

深夜帯には、杉村太蔵が「うるせぇ」という流行語を作ったり、最終回ではオリラジ中田敦彦に全出演者、全視聴者が立ち上がり「お任せください」と叫ぶなど、確実に2015年のバラエティを牽引する番組。ゴールデンに変わってからもその姿勢は変えず、「ハッピーエンドにしないと出てくれないんだろうなあ先生方」感は若干あるものの、未だに面白いです。個人的にはバラエティ番組というより哲学番組なのだと思っています。中高生にDaiGoの講義を見せてあげたい。

人生とは『LIFE!』である

「内村光良がNHKでコント番組をやる」と知ったときの、われわれの感動は計り知れないものでした。それが今では「あ、見逃しちゃった」と言えるぐらい、日常に溶け込んだことに、あらためて感謝したいです。NHKは「受信料」なんて曖昧な言葉を使わずに、この際、「ウッチャン税」とか「NHKなんで税」とかに変えてほしい(適当)。肝心のコントは、たまに見る人でも楽しめる単発物とファン向けのシリーズ物がいいバランスでミックスされています。

何よりも凄いのは、ここでもウッチャンの「共演者を伸ばす」力が働いていることで、とくにムロツヨシと石橋杏奈はこの番組をキッカケに色んな場所に行くことができそうです。悩み相談でムロツヨシが「喉が弱いんです。どうしたらいいですかね?」とウッチャンに聞いたとき、

「辞めちゃえば!?」 と愛の言葉を投げかけられ瞬間はファンには忘れられません。あと、マモーミモーもやりました。

『さんまのお笑い向上委員会』

「いつ終わるのだろうか」と毎回感じる番組(ポジティブに)。流れ星が出ずに終わった初回は、本当に笑いました。太田光とホリケンのことが100%嫌いな人は絶対に見ないほうがいい。そして、99%嫌いな人は、一度でいいから見てほしいです。好きになる可能性、この番組ならあります。とくにホリケンについては、本当にカッコいい芸人だなと思います。それは『ネプリーグ』というファミリー向け番組を見れば分かるはず。

ちなみに、この番組自体の感想ですが、「27時間テレビの深夜帯のアレを毎週やってる」というのが答えだと思います。だからこそ面白いし、だからこそすぐお腹いっぱいになる。個人的には、2時間ドラマにしてもらって、季節ごとにやってみたらもっと笑えそう。

M-1』の復活(未確定)

なんだかんだで、2015年はこの話に持っていかれるのでしょうか。最大のスカシになる可能性もありますが、全ては準決勝あたりで分かることでしょう。「優しさは失敗のもと―2015年のM-1は成功するか?」で書きましたが、出場資格がコンビ結成15年以内というのはやはりマズいと思います。もう間に合わないのかな。

ちなみに、当ブログ一番の人気記事に「THE MANZAIはM-1を殺した―中川家から博多華丸・大吉まで」があります。長文注意。


女子W杯決勝トーナメント、日本はオランダに2−1で勝ちました。攻め込まれるシーンも、GK海堀のミスもありましたが、宮間が「オランダが日本の良さを消してくるサッカーじゃなく、オランダらしいサッカーをしてきたことで、戦い方としては分かりやすかった」と発言しているように、総じて安心して見られる試合でした。

オランダ戦のレビュー

基本的には、プレビュー記事で書いたことと同様です。ただ、オランダが意外に守備していたことと、とくに大野がFWとして良い働きをしていた(DFラインと中盤の間でボールを受けるプレーが良かった)ことは想定外でした。

また、2点目のゴールの起点になった、チーム全体のプレスと阪口の勇気あるプレスからのシュートは鳥肌モノでした。このW杯を通して、一番綺麗なゴールになるかもしれません。

1 2

前半はオランダのアンカーの位置にいた選手(最終ラインのフォローに入った選手)がフリーになることが多かったのですが、後半では阪口がこれをマークするようになりました。2点目はそのおかげです。ちなみに、もしこのプレスを回避されると、

3 4 こんな感じで前線に送られることもありました。あとは、GKを経由して回避されたりもしていました。

5 6 7 ちょっと試合のレビューから外れてしまっているんですが、このあたりの駆け引きが面白かったです。

オーストラリアの攻撃について

次戦はオーストラリアとやることになります。去年の女子アジアカップで決勝を戦った相手なので、互いに互いを知り尽くしている中での試合になりそうです。これまでのハイライト動画を載せておきます。

アメリカ戦

ナイジェリア戦

スウェーデン戦

ブラジル戦

ブラジル戦はフルで見たのですが、正直に言って、オーストラリアは相当いいチームだと思います。組織的な動きができますし、SBのオーバーラップも積極的ですし、ショートカウンターもポゼッションサッカーもできる。しかも運動量も多い。言うなれば、

なでしこと似ています。 攻撃時には、両SBが1列上がり、ボランチ1人とトップ下がそれぞれ1列下がった3−4−3または3−4−2−1のようになるように、流行をしっかり追ったサッカーをやってきます。

テレビでも「要注意人物」として挙げられている11番のデバンナですが、スピードも決定力もありますが、中に入ってサイドにパスを出すようなポストプレーもできます。鮫島様はまた大変な人とマッチアップすることになりました。

そして、オランダと違って脅威なのが、最終ラインからのフィードです。スウェーデン戦の得点は、右CBからデバンナに直接通って決まりました。ブラジル戦では、左CBも良いパスを前線に出していましたし、左SBも組み立てができるような印象を受けました。右SBはクロスの精度が良いように見えましたし、どこからでもクリティカルなパスが放り込まれてきそうな感じでした。

試合の見所は「スタミナ勝負」と「GK」か

というわけで、これまでの試合の中では最も厳しい相手です。「なかなか手強いな」というような印象ではなく、こちらがチャレンジャーとして勝負したほうがいいです。

また、日本にとってネガティブな要素として、次の試合まで中3日の日本に対してオーストラリアは中5日と、試合日程でも分の悪い状況があります。

というのは、なでしこジャパンもオーストラリアも、きわめて運動量の多いサッカーをやっています。たとえば、今回のオランダ戦。攻撃のチャンスを作れたのは、SBがオーバーラップを仕掛けたからです。反対にオランダの攻撃を防げたのはSHがプレスバックしてSBと一緒にオランダのWGを捕まえたからです。そして、こういう戦術を実行するには、当然ながら長い距離をスプリントすることが必要になります。

オランダ戦は1週間ほど空けて試合に臨めたので、良いコンディションで90分間を戦うことができましたが、オーストラリア戦では後半で足が止まるようなことも予想されます。「勝ちたいという気持ち」だけではフルに走りきることはできません。

なので、佐々木監督の交代策はこの試合のポイントの一つになるでしょう。たとえば、川澄または大野あたりは交代を前提としたうえで60分間ほど全力で走り続けてもらうなど、「スタミナ切れ」で負けないように工夫をする必要があると思います。そうでないと、いつかサイドで負け始めるはずです。

それと、どんな試合でも言えますが、オーストラリア戦以降はGKの働きの重要性がより大きくなります。これは最近自分の中で流行っているだけなんですが、結局のところサッカーはゴールさえ割らなければ負けないスポーツです。となると、GKって想像以上に重要なポジションです。「続、サッカーにおけるGKの話-pal-9999のサッカーレポート」みたいな話もありますし。

実際、ブラジル戦でオーストラリアがゴールできたのは、ブラジルのGKがミスをしたからです。キャッチするなら絶対にキャッチしないといけないが、できずにこぼしてしまったのがゴールに直結しました。今回の活躍を見るかぎり、おそらくオーストラリア戦のGKも海堀になると思いますが、「頼む!」って感じでしょうか。

予想スタメンを考える

ついでですから、GKだけじゃなくて、オーストラリア戦の予想スタメンも考えてみます。悩みどころは「サイドの配置」です。

オーストラリア戦ではお互いに守備をよくするので、たとえば日本のSBがオーバーラップすればマッチアップするオーストラリアのSHはそれに合わせて自陣まで引き返すはずです(オランダ戦はそれが無いから、サイドのスペースを有効に使えた)。自陣まで引き返してくれれば、カウンターを仕掛けようにもスピーディーにはできません。つまり、SBの攻撃参加というのは守備的なメリットも生み出してくれます。

これはお互いに仕掛けてくるはずです。となると、サイドには運動量の多い選手が欲しくなり、左SHには鮫島様を入れるべきかなという判断になりました。なので、自然と宮間がボランチの位置につきます。

残りは全部いつも通りです。というわけで、下のようになります(オーストラリアはブラジル戦のものをママ採用)。もしかしたら、阪口に変わって澤が先発するかもしれません。この日のために澤を温存していたとしたら、佐々木監督は策士です。

myboard

繰り返しになりますが、3つの交代枠が重要です。岩渕は守備もこなせていたし、必ず出番はあると思います。キープ力のある澤が出場していれば、川村も守備固めとして活躍してくれると思っています。

今回の2つのゴールを見る限り、だんだんと調子の上がっているなでしこジャパン。試合を見るたびに色々と勉強できますし、オーストラリア戦も勝って、ひとつでも多く試合を見れることを願います。


安室奈美恵の新作『_genic』が先日発売されました。前作『Feel』から2年経っていますが(『Queen of Hip-Pop』から10年!)コンスタントにアルバムを出し続けていて、毎回楽しませてもらっています。

安室奈美恵 New Album「_genic」 -Trial listeningof…

『_genic』の概要

『_genic』は、一言でいえば「傑作」です。これまでの彼女の作品同様、流行をしっかり取り入れるところは変わらずも、EDMに完全に傾倒した前作『Feel』よりかはポップなものも散りばめたアルバムである、というのが全体の印象でした。

特徴的なのは2点ありまして、1曲がどれも短いこと(半数の曲が3分30秒を切っていますし、14曲入って46分間というのはなかなか珍しい)と、オフィシャルアナウンスでも強調されているように「全て新曲」ということです。そして、この2つの特徴によって、アルバム全体を1曲としてミックステープのように楽しむことができました。このおかげで『_genic』は、シングル優位の現代において、珍しくコンセプチュアルな作品だと思います。

各トラックについては、下の記事が的確なレビューを書かれています。

今から書く自分の記事より愛と理解のあるレビューです(96年生まれの方だそうで、多分女性なのだろうか。和訳記事も面白いです)。 安室奈美恵 / _genic|Tell It 2 Me

ただ、それでも取り上げたくなるハイライトが2曲ありまして、まずは今作唯一のR&Bと言えるでしょう「Golden Touch」。エレクトロ系のサウンドで構築されたR&B;で、EDMが並ぶアルバムの中でも負けないパワーを持っています。久々にかわいらしいボーカルで、昔の安室ちゃんが好きな人にとっては一番入りやすい気がします。というか、コボリはこれを待ってました。w-inds.の「Spinning Around」が元ネタですかね(笑・冗談です)。※動画を視聴する場合は、ぜひ全画面で!

もう1曲が「Fashionista」。今作を象徴する曲だと思いますし、有無を言わさずアガります。「ファッショニスタ」という言葉の意味、響きともに、もっとも「安室奈美恵」的な曲であるとも感じました。

この曲の面白いところは、Aメロとサビ(Bメロ)でビートの種類が変化するところで、Aメロは8ビート、サビ(Bメロ)は4つ打ちになっています。言い換えれば、R&BとEDMを行き来するような曲_でして(Bメロがその中間のような位置づけになっているため、自然に聴ける)、なるほどこの曲はEDM期を経た安室奈美恵だからこそ受け入れられる曲かもしれません。

安室ちゃんが日本語を取り戻す日は来るか?

という感じで、楽曲として見ると本当に良いアルバムだと思いました。

それで、ここからはより勝手な話になるのですが、私見では安室奈美恵は「先端」のアーティストだと思っています。「最先端」ではありません。

安室ちゃんの曲は、どれもちょうどよい「聴いたことない!」感があります。言い方を変えれば、攻めてはいるもののバランス感覚もあり、つねに「カッコいい」ラインをキープしています。

たとえば、「B Who I Want 2 B feat. HATSUNE MIKU」は、タイトル通り初音ミクをフィーチャーした曲なんですが、これなんて上の考え方にまさしくフィットします。別のアルバムですが、『PAST<FUTURE』の収録曲「FIRST TIMER」なんかもこのタイプだと思っています(「FIRST TIMER」は本当にヤバいラップソングです)。

この事にはまったく文句はありませんし、「もっとアブない曲やれ!」とも思いません。 しかし、ひとつだけ今作に不満があるとすれば、極端に日本語が少ないことです(これは最近の安室ちゃんの曲全てに関わるのですが)。たとえば「Golden Touch」はAメロこそ日本語混じりですが、サビは全て英語で、歌詞の意味を理解できずに曲調でしか味わえないところが残念です。

安室ちゃんは、J-POPの第一線にいるアーティスト中でも「歌詞」に力のあるアーティストだと思っています。たとえば、「Baby Don’t Cry」は一部の女子を救うぐらいの力がありました(CanCam女子とか僕とか)。音楽的表現の豊かさと言葉の理解のトレードオフは昔からよくある問題ですが、安室ちゃんに関しては前者を取るべきではないと思っています。

そのような意味で、『_genic』はたしかに傑作であり、僕なんかは楽しいのですが、安室奈美恵の持つ本当の魅力は日本語を媒介することで最大化されるだろう、というエントリでした。


『Blue Blood』のレビューも書きました。よろしければ、下の記事も合わせてお読みください。 w-inds.『Blue Blood』〜ネオ・ファンクの愛撫は長いほど【けっきょく、J-POP】

IMG_0596 (Tシャツは「絶対忘れるな」)

先日、w-inds.のニューアルバム『Blue Blood』の先行予約会に行きました。こちらのイベント、サイン会も兼ねておりまして、「アルバムを予約するとサイン会に参加できる」という、まさにアイドルのイベントでした。

初めての「接触イベント」です。 会場は六本木の泉ガーデンギャラリー。中に入ると、勝負服に身を包んだ女性たち(ティーンからアダルトまで様々)が楽しそうにそれぞれの時間を過ごしていました。おそらく、

われわれ一般男性が一生見ることのできない表情だと推測されます。 咄嗟に「お前は部外者なんだぞ」と自身に忠告し、なるべく彼女たちの邪魔だけはしないようにしよう、と気を引き締めました(アルバムの予約を友人にお願いしてしまったこともその原因ですが)。

緒方くんとの会話

ちなみに、コボリには「緒方龍一」と書かれた紙が入っていました。緒方くん(アイドルなので「くん」のままで行きますが)には当ブログもお世話になっていまして、

ありがとうございます。ベッドで世論調査。http://t.co/ahpHqycX07

— 緒方龍一 (@ryu_winds) 2014, 12月
28

記事みてたら、ニヤニヤしちゃって、スタバで気持ち悪い人になりました。凄く嬉しいです。ありがとうございます。
https://t.co/paAMyMbcf8

— 緒方龍一 (@ryu_winds) 2015, 5月
23

本当に恐れ多いのですが、いくつかの記事をシェアしていただきました。一昔前なら想像のできないことです。

で、会場で待つこと1時間ほど。ついに緒方くんと対面することができました。自分の前に並んだ友人がわざわざコボリを紹介してくれたおかげで、「おー、コボリくん!」とハグから始まり、スムーズに会話に入ることができました(というか、知っていただいていることに本当に恐縮してしまいました)。

話は本当に他愛もない内容です。「In Love With The Music」のリミックスをしてみたことや、今年のツアーを非常に楽しみにしていることなど…、えー、こういうレポートは会話全文載せてはじめて意味を持つことは知っているんですが、上手くまとめる能力が欠けてるみたいです(笑)。

ただ、とにかく優しかったこと、鍛えられた肉体だったこと、 いい匂いがした ことだけは皆様にもお伝えしたいと思います(笑・フゼア系の匂いだった記憶)。今回のサイン会の緒方くんの対応はファンから見ても「異例」だったようで、本当にいいタイミングで話をさせてもらいました。

『Blue Blood』が見せるかもしれないw-inds.の「完成形」

で、今日のエントリの内容はもうひとつあります。 サイン会の待ち時間の間、ずっとw-inds.の曲が流れていたんですが、その中で2曲ほど『Blue Blood』の収録曲がありました。

これが本当にいい具合でして、「w-inds.「TIMELESS」ツアー雑感(9/11@国際フォーラム)」でも書いたことなのですが、

w-inds.がどんどん《ヒップホップダンスユニット》としての完成形に近づいている ことに感動を隠せません。

まだ2曲ですから何とも言えないのですが、ミドルテンポのファンキーかつ歌謡曲っぽさもあるトラックは本当にツボで、アルバムの期待感を否(いや)が応でも高めるものでした。このトラックとも関連しますが、最新のw-inds.のインタビューを引っ張りだすと、

橘慶太「ネオ・ソウルファンクといった感じですね。昔っぽくなりすぎると古臭い感じになってしまうんで。やっぱりw-
inds.は常にモダンな感じを大事にしながら常に新しく、現行のファンクなつもりで作りました。 […]
別に僕達が早いというつもりもないですが、今世界で一番メインストリームにいるジャンルをw-inds.らしく表現するっていうのがこれまでの流れでしょうか。」
w-inds.の進化と「世界挑戦への想い」 » ドワンゴジェイピーnews -
共有する音楽情報

という発言があったりして、一部の人ならガッツポーズしながらご飯が食べられます。ちなみに、このインタビューは彼らの方向性がわかる一番のテクストです。インタビュアー、ライターのお名前が分かりませんが、本当にいい仕事です(とくに「ホーンセクションが入る」ことをしっかり記事に残しているあたり、リスペクトできます)。

とにもかくにも、自分なりに応援していたw-inds.がひとつの完成形を見せてくれそうなことは間違いない、と確信しています。八王子で彼らのアクトを見れることを楽しみにしています。余裕があれば、ツアーでやりそうな曲予想も書こうと思います。


ものすごい前に書いたw-inds.関連の記事が古いHDDから発掘されました。コボリの過去のブログは全部消えてしまったため(お金を払うのを忘れていた)、自分でもレアな発見でした。

10周年だから、多分4年前、『Another World』あたりですよね。いわゆる「当時の空気感」が残っているので、面白く読んでいただければ幸いです。

ちなみに、下の記事をちゃんとまとめたのが「w-inds.概論―w-inds.の最近の変化を5,000字で」です。すこし長いですが、ご興味あればぜひご一読ください。

---------------------------------------------------------------------------- 前回のエントリの繰り返しになりますが、w-inds.の10周年記念ライブは素晴らしいものでした。しかし、ほんの少しではありますが、わずかな「不安」を感じ取ってしまったのも真実です。

まず、最初の「Let’s get it on」を除き、セットリストのほとんどが「過去の」w-inds.像を体現したような曲が多かった点。今回のライブで僕が一番見たかったのは「未来の」w-inds.像だったので、ライブの善し悪しとは別に、この点は少し残念でした。

現在のw-inds.はアイドルでありつつも、本格的にダンス・ミュージックの世界へ参入しています。であるならば、「IT’S IN THE STARS」とまでは言いませんが、「New World」や「LOVE IS THE GREATEST THING」などの4つ打ちもの(「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」と低音のキックが鳴る種類の曲を指します)を増やしてもよかったと思います。

まあ、これは「不安」というよりも、一個人の「不満」でしかありません。なのですが、これを「不満」でなく「不安」たらしめる事もありました。それがベストアルバムの発売です。

“POP BEST”と”DANCE BEST”と銘打たれた2枚のベストアルバムは、否が応でも「回収」を想起させます。つまり、先日のライブと相まって、「ついに解散してしまうのではないか」と僕には感じられました。

もちろん、ベストの発売がそのまま解散を意味するわけではありません。しかし、ベストの発売が、何らかの「区切り」を表すことは明らかです。そして、「区切り」を作るからには、その後の未来図が提出されるべきでした。これが僕の「不安」の原因です。

では、あのライブで見たものは「不安」だけだったのでしょうか?

この問いに対して、ひとつの未来図を提出してみようと思います。それがソロ・パフォーマンスで橘慶太が披露した「Still with you」です。 「Still With You」は、エリック・ベネイ(Eric Benet)というR&B;の歌手の作ったバラードです。彼はこの曲をフルコーラスで歌っていました。それも、息遣いやビブラートなどはR&B;のマナーに沿って歌ったのです(ここを言葉にすべきなのですが歌唱に関するボキャブラリーが無いんですよね・苦笑)。それは、僕をライブに誘ってくれた生粋のファンである彼女が「普段と歌い方が違った」と言ったぐらいに、です。

そして、この曲が唯一と言っていいであろう、w-inds.の未来像でした。 それは前作『Another World』で見せた<表>の面である「エレクトロ」に対する<裏>の面。つまり「ブラック・ミュージック、ヒップホップ、R&B;」です(<裏>の代表の例は、『Another World』に収録されている「Don’t remind me」など)。

いや、本当は<裏>ではないのかもしれません。むしろ、本来は<裏>でなく<表>だったのでしょう。 w-inds.は、そもそもDA PUMPの弟分として、つまり「ヒップホップ・クルー」として売り出されはじめました。しかし当時を振り返ってみれば、本当にヒップホップ的な活動(麻薬を売買していた、トレーラーで生活していた)をしていたわけでなく、それは「ストリートで活動を始めた」ことや「リズミカルな曲を中心にしている」といったメッセージを伝えるためのキャッチコピーだったことは明確です(そもそも、ヒップホップのアイドル、という言葉自体が有り得ないのですが)。

このような言い方は失礼ですが、しかし、この10年は彼らを技術的・精神的に「ヒップホップ」を歌えるまでに成長させました。また、「HYBRID DREAM」でのBACH LOGIC、「Noise」でのSkybeatz・Darren Martyn、コアなところまで踏み込めば「Don’t remind me」でのAli Tennantmなど、本格的なブラック・ミュージックに挑戦するための環境も徐々に出来上がっている。というのが僕の印象です。

もしベストアルバムの発売後、w-inds.が今のエネルギーを保って新たなステージに挑むとすれば、ぜひこのような道(「未知」と誤変換されました)も考えてみてほしいと思います。

PS:以下、本当に個人的な雑感。

気持ちを込めて上記の試みを提案しましたが、これまでの経験則からはっきり言ってしまうと、ヒップホップにチャレンジすることは自殺行為に近いものです。殊に男性アイドルにおいては、既に「亡命」という意味の大所帯グループがいますし(それも日本のR&B;プロデューサーのトップであるKC松尾さんがバックにいる)、この山にぶつからないように上手くファンを獲得していく、というのは非常に難しいでしょう。

しかし、だからこそ、こういう時代にチャレンジしてほしい気持ちは強くなります。おそらく、ファンの方のほとんどは、「Nothing Is Possible」や「To My Fans」を咀嚼するのに時間がかかったのではないかと思います。バラードでも無い、だからと言って踊るには遅すぎる。でもw-inds.が歌ってるし、とりあえず何度か聴いてみたら、意外とハマってきて、しまいには思い出の曲になってしまった。なんて人も、だからこそ、いるのではないか。

それこそ、上の曲からLil Wayneの「Lolli Pop」だったりPliesの「Bust It Baby Pt.2」だったり、もっと自身に引き寄せればTrey Songzの「Red Lipstick」に熱を上げる女子高生やアラフォーの奥様が増えたら、どんなに素晴らしいか。そんなことを何年も前から妄想しているわけで、実際はこのために僕自身も曲を作っているのかもしれません。

PS.2 この記事を書いた直後に、VISION FACTORYのツイッター(@vision_factory)を発見しチェックしてみたら、w-inds.のFCライブのセットリストを公表していました。このライブでは、10周年記念とは違って最新曲を中心に組み立てていますが、もしやFCライブのようにライブが近い日程で連続するから、必然的に10周年記念では最新曲ができなかったのかも。という疑惑が浮上してきました。

どちらにせよ、この記事は半分以上が僕の妄想と勘違いによって書かれていますので(あくまで事実をもとに考えていますが)、その点を強調せねばいけないと思い、追記しました。

---------------------------------------------------------------------------- 「先見の明がある」とまでは言わないですが、このあとw-inds.が『Timeless』、「FANTASY」、「In Love With The Music」、そして『Blue Blood』と方向性を変えてきたことは、個人的にとてもラッキーというか、「待ってたぜ!!」って感じです。

よもや、現在地のw-inds.に一番近いのが「ファンク」ってのは本当に胸アツです。明日、新作の予約会?に行くつもりですが、短い時間なりに彼らにリスペクトを示しに行こうと思います。


※次戦のプレビューは下のページで。【なでしこジャパン】オーストラリア戦の展望と予想スタメン(FIFA 女子W杯2015) FIFA 女子ワールドカップカナダ2015・決勝トーナメント ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

女子サッカーW杯の決勝トーナメント表が確定しました。日本はオランダが相手です。カメルーンもスイスも決勝にいることに、

「最終問題は1億ポイント入ります!!」「ちょっと待ってくださいよー!」 的なツッコミをかましてしまいそうですが、それはおいといて(ところでカメルーンが2−1でスイスに勝ちました。カメルーン、かなりのダークホースだったりして)。

オランダ戦は24日(水)とまだまだ先の話なのですが、最近サッカー熱が高まってきるので、勢いそのままオランダ戦のプレビューを書いておきます。一応、音楽とテレビ(とIT勉強)のブログだったはずなんですが、しょーもない男子が好きそうなものばかりハマってます(苦笑)。

オランダ戦プレビュー

まず、オランダのグループリーグのハイライト映像を載せておきます。NHKもさすがに女子W杯は再放送とかやらないんですよね。

オランダvsニュージーランド(1−0で勝ち)

オランダvs中国(0−1で負け)

オランダvsカナダ(1−1でドロー)

スカウティングの素材としてはあまりに短いですが、これらの映像を見てまず思ったのは、「 カメルーンと同じだな 」ってことでした。

カメルーンなオランダ

オランダのフォーメションはおそらく4−2−3−1。前4人(前線とトップ下)が攻撃をしかけ、守備は残り6人が担当します。普通ならば、WGの位置にいる2人を守備に戻らせるチームのほうが多いのですが、オランダもカメルーンもそんな守備的なサッカーはしません。その結果、[カメルーン戦のレビュー](http://koboriakira.com/2015/06/16/1103/“攻撃型チームの宿命(女子サッカーW杯 カメルーン戦レビュー)“)に使った画像ですが、

myboard

この部分が空いてしまうことになります。これをボランチがカバーすることになるので、結果バイタルエリアがガラ空きになることが予想されます。たとえば、カナダ戦では下のような感じです。

スクリーンショット 2015-06-18 23.10.51

空いたスペースに右WGの選手が戻ってきてくれると守備側としては嬉しいんですが、戻ってきません。「かわりにカウンターで点取るから許してね♡」って感じでしょうか。

WGとマッチアップするのはSBなので、 有吉(近賀)と宇津木(鮫島)が隙を見て上がっていくかどうか が試合のポイントのひとつです。これまでの試合からもう少し想像すれば、宮間からのパスやクロスが得点に結びつくことが多いので、宮間がSHに入るなら、SBには鮫島様を起用して積極的にオーバーラップのフェイントをかけたいところです。

もっとも、カメルーン戦の後半で佐々木監督は、それまでSBだった宇津木をボランチに、ボランチだった宮間をSHに、SHだった鮫島をSBに、それぞれ配置変えをしています。これはまさしく上記通りの配置で、カメルーン戦では得点に結びつきませんでしたが、鮫島様の判断次第では多くのチャンスを作れるフォーメーションだと思います。逆に言えば、カメルーン戦で結果を残した宮間ボランチ案のほうが現状は良いのかもしれませんが。

オランダの攻撃

ちなみにオランダの攻撃は、ミドルシュートが怖いのかなという印象です。ニュージーランド戦のゴールとか観ると、「いいトーナメント表になったなー。決勝までは楽勝や」なんて絶対言えなくなります。ああいうパワフルなシュート打つ選手、なでしこには存在しません。

個人・チーム成績 - パス成功数 - LEGENDSSTADIUM with FIFA女子ワールドカップ2015 公式動画」を参考にすると、オランダのパス成功数は12位の751回。日本が2位の1306回、カメルーンが597回なので、おそらく前線にボールを放ったあとは前4人がどうにかする作戦になるでしょう。カメルーン戦でも書きましたが、オランダは前4人の調子さえ良ければ得点できると思います。件のミドルを決めたのは11番のマルテンスという選手で、他3人もきっと強いはずです。

日本の守備の方法として考えられるのは2通りあって、 前線へのパスを封じるようにハイプレスをかけていく か、リトリートして自陣へのパスは通すけれどシュートは打たせないように守るか、のどちらかになると思います。ちなみに、カメルーン戦ではプレスを回避された結果、カメルーンFW3人vsなでしこ最終ライン4人の状況を作られて失点しました。

最後に、オランダが先制点を奪ったあとにどう出るかが分かりません。ただ、おそらく日本相手ならしっかりブロック作って守るのではないかな、と思っています。なでしこの現在の得点力およびにエクアドル戦の結果を考えると、オランダに4−4のブロックを作られたらかなり厳しいです。なでしこの理想的展開としては、ブロックを作られる前に3点ぐらい取って後はのんびり、っていうのパターンしか無いです。

見どころ

というわけで、上記をまとめますと、

  1. オランダはカメルーンのように攻撃4人、守備6人の分業制っぽい。攻撃パターンとしては最終ラインorボランチから前線へのフィードを受け取って、前4人のコンビネーションで崩してくるのではないか。
  2. 守備に関しては、両WGが戻らずにサイドのスペースが空くことが多いと予想される。
  3. なでしことしては、後方でのイージーミスを失くすのは勿論のこと、両SBのオーバーラップで数的有利をつくりたい。SBが上がっても、オランダのWGはおそらくついてこないだろう。 そこからの崩し方は分からないのですが頑張ってください。 4. リード時のオランダの動きはまだ不明だが、おそらく8人でブロックを組んでくることは予想される。そうなると得点力の低いなでしこは厳しいかもしれない。先制点を上げることが重要。
  4. 注目すべきは宮間の位置だ。カメルーン戦の前半のようなスタメンになるか、後半のようなスタメンになるか。どちらを決断するかに佐々木監督の意向が見えそう。
  5. カメルーンよりかは攻撃力が低そうなオランダなので安心してしまいそうだが、男子のシンガポール戦を思い出そう。罠はカナダにだって仕掛けられているかもしれない。

という感じです。誤りもたくさんあると思いますが、少しでもオランダ戦が楽しく観戦できれば幸いです。