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先日の2月2日から、 【食べる政治】に連載を持たせていただきました。 タイトルは『ミカクをミガク 』と名付けまして、同様の書籍もあるんですが(笑・服部・三国両先生による新書です)、すっごい基本的な、ベーシックの「味覚って伸ばしたりできるの?アタシ馬鹿舌だから無理よ 」っていう謎の言説を吹き飛ばしてやろう!というテーマを持った連載です。 第1回目の【ミカクをミガク。track.01】 「おいしい」ってなんだっけ? |食べる政治は、自己紹介&企画紹介に終始しておりますが、こちらを読んで「そうそう、そういうこと知りたかったよ」とか「またこんなことやってんのかー」とか、ちょっとでもアンテナの反応することがありましたら、ぜひ続けてお読みいただければ幸いです。

連載のお知らせだけじゃ味気無いので、ブログ執筆中にかかっていた曲を貼っておきますね(笑)。Feist懐かしすぎるでしょ!!!


一方で、ある程度「食えている」芸人のネタは、正直に言うと「それなら他の芸人に譲ってあげなよ…」という出来のものがたくさんあって、少し悲しかった。このサイトに女子中学生が来ないことを祈るが、ノンスタ石田は出るならもっと面白くあってくれよ!

__[2015年「R-1ぐらんぷり」準決勝レポート](http://koboriakira.com/2015/02/02/715/
“2015年「R-1ぐらんぷり」準決勝レポート”)

2月2日付の記事にこんなことを書いていたわけですが、当日行われた決勝進出者の発表で、NONSTYLE石田氏が決勝に出ていたのを確認して、かなりゲンナリしてしまいました(苦笑)。決勝進出者の全貌は、下のサイトから確認ください。

__R-1ぐらんぷり2015公式サイト

いや、全体のメンツにそこまでの文句は無いんですけど、ノンスタ石田はどう考えても「 視聴率を意識した 」としか思えないんですよね…。面白かったのかもしれない。投票した人が多かったのかもしれない。でも、それにしてもあんまりだろ…。というのが正直な感想です。

視聴率にテコ入れしたい、という葛藤

視聴率を意識すること自体は、悪いことではありません。事実、R-1の視聴率は2010年の14.3%(関西は19.0%)をピークにだんだん下がっていて、昨年2014年は7.2%とガクッと下がりました。 下がった理由は、昨今のテレビ・バラエティ事情も大きく関係していますが、R-1内部のみに要因を探ろうとすれば、作成側は「 出演者があまりに無名すぎた 」と考えたことでしょう。

つまり、2014年の反省から、2015年の決勝進出者は「ネタの面白さ」を最低限のハードルとして、合わせて「テレビ的に数字がとれそうかどうか」という条件も、結構意識したんじゃないかと思います。

もちろん「賞レースはネタだけで判断すべきだ!ヤラセ死ね!」と言うつもりは毛頭もありませんが…非常に難しいところですね。

当日の楽しみは、3人の敗者復活者

一方で、勘違いしていたこともありまして。 決勝進出するのは9人だけだと思っていたら、その他に 3人の敗者復活 があるということです。もうこれに賭けよう!ここで何かしら起こるのを期待しよう!って感じです。 逆に言うと、「決勝に進出する芸人はなるべく有名にしてラテ欄や期待値を高めにする代わり、敗者復活でガチガチの無名を滑りこませよう 」とかいう作戦だったら、一気に「惚れてまうやろーー!」ってなるかもしれない。というか、こう書いていて、「もしかして本当にそうなのでは…」と思い込んできました(笑)。

準決勝がもっとも「ピュア」な場所かも

そういうわけで、「見なくていい」とか暴言吐きつつも、書いているうちのに「やっぱり見ないと!」ってなってしまいました(笑)。こういう色々な目論見を考えることもテレビ視聴の楽しさではあります。

とはいえ、やはりそういった「裏を読む」みたいなことを取り除いて、純粋に「面白いネタを見たい」というピュアな気持ちなときは、もしかすると_決勝より準決勝のほうが満足度が高くなる_ かもしれません。 前の記事の繰り返しになりますが、藤崎マーケット・田崎のネタは本当に良かったし、横澤夏子あたりも生で見たときの面白さは半端無かったです。

気持ちそのままに色々書いてしまいましたが、決勝当日に対する気持ちは前日と一緒です。「とにかく誰もスベらず、盛り上がることを祈るのみです!」、以上!!(厚切りジェイソン風に)


念願が叶いまして、先月の1月30日は、2015年「R-1ぐらんぷり」の準決勝をやっと見に行けました。

というわけで、前置きはさておき、ザッとレポートしてしまおうと思います。 ちなみに、どの芸人さんも決勝で披露するネタをやったと思うので、

ネタバレになるようなコメントは意図的にせず、あいまいなコメントばかりが以下に並びます(笑)。 ## 2015年R-1ぐらんぷり準決勝レポート### 出演者一覧

以下の2サイトから確認ができる(それぞれ東京会場、大阪会場)。 http://www.r-1gp.com/sf_tokyo.phphttp://www.r-1gp.com/sf_osaka.php### 寸評や感想ある意味、決勝よりも勝ち上がるのが難しいであろう準決勝。R-1はとくに以下の傾向があるかもしれないが、 無名の若手がとにかくアツかった。 どの芸人もスベらなかったのではないか。 一方で、ある程度「食えている」芸人のネタは、正直に言うと「 それなら他の芸人に譲ってあげなよ… 」という出来のものがたくさんあって、少し悲しかった。このサイトに女子中学生が来ないことを祈るが、ノンスタ石田は出るならもっと面白くあってくれよ!

一方で、戦い方が難しいことも承知している。ネタ以上に「あ、テレビでよく見る○○だ!」ってところがピークになって肝心のネタは注目されないということは大きなハンデキャップだと感じた。

決勝進出者予想

当日かなりウケていた芸人のうち、どれほどが決勝に行くのかもわからない。とはいえ、テレビに出ている姿が想像できるかどうかも踏まえて、決勝進出が確定しただろう芸人は以下の6人。

あと、とにかく明るい安村は、もう売れちゃう匂いしかしない。なぜって、とにかく明るいんだし。

  • とにかく明るい安村
  • ゆりあんレトリィバァ
  • ラフ次元梅村賢太郎
  • おぐ
  • 霜降り明星粗品
  • ヒューマン中村

次点は下の12人。

  • 厚切りジェイソン
  • マツモトクラブ
  • じゅんいちダビッドソン
  • 藤崎マーケット・田崎
  • 雷ジャクソン高本
  • ナオユキ
  • 田上よしえ
  • ルシファー吉岡
  • やまもとまさみ
  • 横澤夏子
  • 小森園ひろし
  • 守谷日和

また、準決勝ではお客による投票もあった。コボリは、おぐ、藤崎マーケット・田崎、永井佑一郎の3人に入れた。 とくに藤崎マーケット・田崎は今大会のベストアクト。自分が歳をとったのかもしれないが、ああいうオチは大好きだった。

おいでやす小田のネタが新しかった

あらためて色々なネタがあることに笑い、驚いたが、その中でも個人的にハッとしたのは、おいでやす小田だった。

「決勝には出ない」と仮定してネタを書いてしまうと(笑)、小田扮する会社の上司が、笑いをまったくわかってない部下に、ツッコミを教えてあげる、というコントだ。今回は「居酒屋の入店」がテーマで、大将のボケに小田がツッコむのだが、これがかなり面白かった。

というのは、単純に小田が居酒屋に入店するシーンから始まってしまうと、普通の一人コントになってしまい、ボケとツッコミのクオリティだけを問われてしまう。しかし、「ツッコミの仕方を部下に教える」という条件で、これらの掛け合いをやると、仮に張り切りすぎて少しスベったり、あり得ないようなツッコミをしても、部下に必死で教えている様子に変化して、複雑さが増して面白くなるのだと感じた。

決勝は2月10日(火)19:00から

という感じで、かなり長め/思った以上に短めのレポートでした。やっぱり準決勝見ると、決勝がより楽しみになりますね。とにかく誰もスベらず、盛り上がることを祈るのみです!

まずは、今日の決勝進出者発表を待ちます。


まだ始まったばかり。と思いきや、2015年の1月が終わろうとしています。 何かしらの区切りを迎えるたびに思うことですが、「 オレ、何もやってねーなー 」って今月も思いまして(思わない人も当然いるんですよね世の中には。すごい)。せっかくブログを書いているのだし、まとめようと思います。

2015年1月の活動

ブログ5選

最初の2本は12月執筆のものなので、先月分とまとめて。

制作物、出演など

おしゃべりオムライス(1月22,29日の2回連続で出演)

ご視聴などは、下のページより可能です。

__「おしゃべりオムライス」PODCASTのお知らせ(と放送後記)

どぶろっく「○○な女」をリミックス

2015年1月のインプット

バラエティ

『しくじり先生』「杉村太蔵」回(1/8放送)

今月のベストでした。「やべーやつ」のテロップは、視覚的にすごい面白くないですか? こちらはレビューでも触れています。

__「うるせぇ。バラエティは《芸》でなく《能》の時代なんだ」という想像

『ナカイの窓』(1/14放送)

「中居正広」という人物について、またひとつ面白い番組でした。「イジらない人を決めておく」ってのは、いまさらながら「中居くん本当にすごいなあ」と。

__『ナカイの窓』スペシャルで知った中居正広の戦術と哲学

『タカトシのWADAIの王国』(1/22放送)

『アメトーーク』の「小沢という変人」回の裏でしたが、ひねくれ者としてはこちらの「 漫才協会の先輩、テレビに出たときの頑張りがハンパない 」を推したいところ。ナイツ塙の漫才協会に対する愛は液晶を通しても伝わってきます。ナイツ塙を「師匠のマジゲンカ」ドッキリにひっかけようとするも、東京丸・京平さんの「緊張すると笑ってしまう」性格が爆発して、ニコニコしながら猫パンチをするお2人は、これから何度でも見たいシーンでした。

『ゴッドタン』(1/25放送)

「おぎやはぎはもう“ジジイ”なのか」というテーマで、キレがどれほど残っているのか検証する企画。これは本当に大笑いした!おぎやはぎに弱い、ってだけかもしれません。

こういう爆発回を見るたびに、おぎやはぎに小木さんがいる意味がよくわかるというか、誤解を恐れずに言えば「 矢作さんより小木さんが圧倒的に面白い 」と感じる瞬間があります。本当にお笑い好きな人なんだろうなー。「曲の構造を知らずにアクセルホッパーに挑戦する」ってこんなお面白いのか!

ちなみに、1/3放送の『マジ歌選手権』は、マネジャー大竹によるゲスの極み乙女パロディが完成度高すぎです。

『ネリさまぁ〜ず』(1/17放送)

『ゴッドタン』が一時期「あいな」の番組であったのと同じように、『ネリさまぁ〜ず』も現在は「愛菜」の番組になっています。「ネリさまぁ〜ず」で検索すると3位に彼女のプロフィールページが出てくるんだから(笑)。

そして、この放送ではそんな状況でついにサトミキが覚醒。「 愛菜のほうが目立ってません? 」と食って掛かるサトミキと、いつも通りの愛菜。「(Fカップで)チャックが上がらねえんだよ」とキレるなど、愛菜を手本のひとつとしてインストールし始めたサトミキの快進撃に期待するしかないです。

『オサレもん』

今見ることのできるネタ番組として、非常に貴重な存在です。定期的ウォッチャーになってます。

__オサレもん(2015年1月6日)感想−ムダ本ムダ男

__『オサレもん』と『レッドカーペット』を比較しました

__8.6秒で消えたアイツら―オサレもん(2015年1月27日)感想

『水曜日のダウンタウン』

「コインランドリーで年を越す人、人生に絶望してる説」など、ときおり豪速球を投げてくる当番組。テレビ欄を見るたびに「絶対に見ないと!」という気持ちにさせられます。下の記事は、「テレビ番組のBGM、ロッキーに頼りすぎ説」をまとめた記事です。あと、同じ演出家による『チーム有吉』は、本当にすごい放送でしたね。

__DJ必見だった「テレビでよく使われているBGMランキング」

その他テレビ

『おさるのジョージ・スペシャル〜わくわくアドベンチャー〜』(1/3放送)

去年あたりからドハマりしている『おさるのジョージ』のスペシャル回。ハンドリーに春を教えてあげたくて奔走するジョージがとにかくかわいい。自分の企画がことごとく失敗して、企画をかいた絵にバツをつけていくシーンが一番よかったかな。

[amazonjs asin=“B00NEFA43G” locale=“JP” title=“おさるのジョージ ぬいぐるみ付きスペシャルDVD BOX”]#### 『みんなのうた』「赤鬼と青鬼のワルツ」

はじめてPV(?)入りで見たんですが、 うさぎがめちゃくちゃかわいい! ハイビジョンで見ないとピンとこないかもしれませんが、ぜひ一度ご視聴を。

(OP・ED) 赤鬼と青鬼のタンゴ OP

投稿者Milfy #### 『問題のあるレストラン』「いろんな人が集まって何かやる」って話は好きなので、なんだかんだ見ています。男としては胸がキリキリ痛むような内容の連続ですが、そんなことだけで終わらないことを期待して。

音楽

Lupe Fiasco - Tetsuo & Youth

自分がリアルタイムで知ってる「スター級ラッパー」の一人、ルーペちゃんの最新アルバム。「 Madonna (And Other Mothers In The Hood) 」が抜群の出来具合でして、この曲だけでもアルバム買った甲斐がありました。他には「Little Death」も秀逸。あとでレビュー書く予定です。

[amazonjs asin=“B00KTNFG84” locale=“JP” title=“Tetsuo & Youth”]#### J Cole - 2014 Forest Hills Drive 2014年12月発売の、J Cole最新作ですが、全体を通して良いアルバムでした。「Wet Dreamz」、「St. Tropez」、「Note to Self」あたりが佳作。 [amazonjs asin=“B00POE9JV8” locale=“JP” title=“2014 Forest Hills Drive”]#### 中島ノブユキ – カンチェラーレこちらは2012年の作品。中島ノブユキさんは、「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」の編曲者として知ったのがキッカケで、最初はそのエキゾチックさに惹かれて_『エテパルマ』_ などを買い求めましたが、中島さんのイベントに遊びに行ったときに買ったこの『カンチェラーレ』が現在になって心を打ちました。詳しくはレビューを後述したいですが、

『クワイエット・コーナー』 というディスクガイドが今年の音楽生活を決めることになるでしょう。 [amazonjs asin=“B007F7Q1SQ”locale=“JP” title=“カンチェラーレ / Cancellare”]### 書籍#### 山本勇樹(監修)『クワイエット・コーナー 心を静める音楽集』

ディスクガイド、というか何かの専門書は、基本的に「専門的であればあるほど素晴らしい」と思っていますが、本書は例外の中でも抜群に大好きになりました。「心を静める音楽集 」という副題通り、クラブミュージック的感性からは遠い地平にある音楽をたくさん教えてもらっています。こちらものちほどレビュー予定。

[amazonjs asin=“4401640799” locale=“JP” title=“クワイエット・コーナー 心を静める音楽集”]#### 井ノ上陽一『フリーランスのための一生仕事に困らない本』昨年末で辞めたことがキッカケで「フリーランス」という言葉が意識にのぼり、見てみました。こういう本は心から必要としない限りは参考程度にとまってしまいますね。

[amazonjs asin=“447803933X” locale=“JP” title=“フリーランスのための一生仕事に困らない本”]#### その他今年読んだビジネス書は、グレッグ・マキューン『エッシェンシャル思考』、山本秀行『パーソナル・ブランディング』、リンダ・グラットン『ワークシフト』あたり。あとは、ネマタ『もっと勝つための現代麻雀技術論実戦編』をちょこっと。これもっと早く読んでたら麻雀にガッツリハマったかもしれないなーという一冊でした。家の本棚には入れたくなかったので購入は見送りましたが(笑)。

映画

『ユー・ガット・メール』

実際の生活では商売敵である男女2人(トム・ハンクス、メグ・ライアン)が、実はネット上で出会っていて、メールをやりとりしながら恋に落ちていく話。普通に楽しい話で(ラストが最悪だけどさ!)、ほんのすこしメディア論の素材感もある、めちゃくちゃ退屈で良い映画でした。

「コンピュータの立ち上がりがもどかしい。オンラインすると、私は息を止めてあの言葉を待つの――「ユー・ガット・メール」。

街の騒音が消えて、聞こえるのは心臓の鼓動だけ。 メールが来てる、あなたから。」

後記

ライスボウル、プロレス、ゴスペラーズのライブなど、色々な体験をした月だったなと思います。どれも鑑賞直後に記事を書いたので、いま読み返しても「そうそう、こんな風に感じたっけ」と再体験できます。

発信活動としては、どぶろっくのリミックスを思い余って作ったり、M-1の記事がバズったおかげで「おしゃべりオムライス」というUSTREAMラジオに呼んでいただけました。もっと色々やっていきたいですね。あとは、2月のまとめもキチンと残せるかどうかです(笑)。


いま見れるネタ番組として期待感大な _『オサレもん』_は、当然今週も面白かったです。なんといっても、新宿カウボーイが久しぶりに「出た目は5」になったり(たしかに面白かった!)、トレンディエンジェルは月に1度は見ないとダメな身体になってきたことがわかりました。

その中で、なんだかんだ気になってしまうのは、やはり _8.6秒バズーカー_です。ネタ後、矢作が「ラッスンゴレライ」の扱い方について聞いていたので、思わず自分も注目してしまいました。

「ラッスンゴレライ」を推すべきか?

今回の『オサレもん』で、8.6秒バズーカーは「ラッスンゴレライ」でなく、「イマジネーション(※1)」という初公開ネタで勝負しました。しかし、結果は0対3で負け(相手はかのトレンディエンジェル!そりゃあ仕方ない!)。

ネタ後、℃-uteの岡井千聖から「ラッスンゴレライが見たかった!」と言われて、登場してきた8.6秒バズーカー。そこで、以下のやりとりがありました。

矢作:世間ではさ、「ラッスンゴレライ」が有名じゃない?でも、『オサレもん』のときさ、「お弁当箱」のやつもあるよね。 岡井:「お弁当箱」見たことない!
矢作:「お弁当」のやつも面白いんだよ。 はまやねん:まったく認知されてないです…(笑)。 岡井:やっぱ「ラッスンゴレライ」のイメージが強いんですよ。

ここで、矢作から「ラッスンゴレライ」の取り扱い方について、質問が出ました。

矢作:「ラッスンゴレライ」推したほうがいいんじゃないの?どうなの?飽きられちゃうのが嫌なの?
田中シングル:めっちゃ怖いッス。もう「飽きられてきれる」感がメッチャあるんですよ、大阪の劇場では
矢作:だって本人は―俺たちがたとえば3回見てるところを、本人たちは30回やってるわけよ。30回どころじゃないよね、100回はやってるでしょ?
田中シングル:余裕でやってると思いますね。 矢作:だから飽きちゃって―[…以降カット]

すでに危機感を感じている8.6秒バズーカー。そして、その予測は客観的に見てそれほど誤っているものでもないと思います。

「ネタ」で売れる怖さ、瞬間的/局所的な沸騰

彼らを見ていると、あらためて「ネタ」で売れることの難しさを感じます。というのは、「ネタ」が目立つことはイコール「芸人」が目立つことにはならない。

ネタが一人歩きしてしまい芸人が追いつけなくなったとき、その芸人は「一発屋」というイメージがつく からです。

また、最近の「ネタ」事情を見ていると、やはりインターネットの発達を感じずにはいられません。これまでの一発屋は、有名な番組やいろいろな番組などでギャグをやりながら売れていき、一度大きくなってから沈静化していくのが普通の流れでした。しかし、今の一発屋(「候補」とつけるべきですが)は、

瞬間的/局所的な盛り上がりで完成してしまう ことが多く、「え、まだテレビ出て無いじゃん!」みたいなことが起こるようになりました。

8.6秒バズーカーはその最も典型的な例であり、『オサレもん』と『おもしろ荘』ぐらいに出ただけで、あとはyoutubeで消費されていったのではないでしょうか。とくに、「ラッスンゴレライ」は「武勇伝」や「もしかしてだけど」とは異なり、ソフト=歌詞があまり重要でない商品なので、余計に「(ハード=楽曲を)1度youtubeで見ればOK」になってしまったのでしょう。

コントは2度売れないといけない

ここで思い出されるのは、バナナマン設楽の台詞です。以下まとめサイト(?)を引用すると、

一方で、「俺は持論で、『コント芸人も二度売れなければいけない』って思ってるんだ」と言っていた。
その理由として、「漫才の人はね、テレビに出て、そのまま人柄が乗っかったままネタをやる。それで、(バラエティ番組などでも)そのまま行くじゃん。今のテレビは、その”人”(地のキャラクター)が面白くないと売れない、みたいなところがある。作った感じって、続かないんだよね」
「それでね、コントっていうのは、『作った自分(キャラクター)』でやっているから、人柄は別に知ってもらわなければならない。漫才とはその点で違うんだよね。コントでのキャラクターと、地の自分のキャラクター、それを二度知ってもらうために、コント芸人はキングオブコントに出場する意味はあるように思う」と、このように話していた。
漫才のように、地の人柄などを出しにくいキャラクターを演じているため、コント芸人は改めて(芸人としての)本来のキャラクターを知ってもらう必要がある、と話していた。そうした意味で、『コントを主体とする芸人は二度売れる必要がある』ということのようだ。

__バナナマン設楽「キングオブコントに出場する意味」 |
世界は数字で出来ている

これは自分がお笑いを見るとき、ものすごい影響されていることです。

8.6秒バズーカーも、まさしくこれにあてはまっていて、1度売れたけれど(実は「売れてもいない」ってのが2015年らしいとやはり思うわけですが)、2度目がまったく見えてこないところに強い不安を覚えるのでしょう。 瞬間的/局所的に沸騰してしまう世界の中で、ものすごいスピードで「2度目の売れ」まで辿り着かないといけない。面白い「ネタ」を作れば作るほど、売れるのが難しくなってくる。

8.6秒で売れて、8.6秒で消えた 」、そんなことを考えるとちょっと絶望しそうになりますね。

(※1)個人的には、途中でBPMが変わるというテクニカルな楽曲をもとにしたネタで、とても関心しました。ただ、番組内の雰囲気もあいまって、お世辞にも「ウケていた」とは言えませんでした。悪そうな人じゃないし、頑張ってほしい!


先週の金曜日は、アジアカップを見た流れで、久しぶりに『ミュージックステーション』を見ました。ももクロなどが出ていたと思いますが、個人的には KAT-TUN「White Lovers」 が良い具合で、作業中の手を止めて聴き惚れてしまいました。

ライブは生歌なので、多少の音程のズレはありますが(多少ですよ!0:54の「YOU」のあたりとか繰り返して確認しないように!)、脳内補正しながら聴くと、非常に気持ちのよいシティポップでした。「FLAMEが再結成して歌うべきな曲でしょ! 」と何故か思いつきましたが、「Fundamental Loop」にほんの少し雰囲気が似てるのかな。

ちなみに、編曲はL-m-T( __@lmt_info)という2人組のユニットによるものです。

新曲のカップリングだった「White Lovers」

「いいな」と思って色々調べてみたら、「White Lovers」はもともと『Dead or Alive』という新曲のカップリングだったようです。人質の事件の影響で差し替えになったようですね。

「もともと新曲を歌う予定で、番組関連ページでも告知していました。だがイスラム国が日本人2人の人質の殺害を予告している事件を受け、生きるか死ぬかという意味の『Dead
or Alive』はまずいという判断となり、急きょ曲が差し替わったようです」と前出関係者。

__[KAT-TUN邦人人質事件余波で新曲披露できず](http://www.tokyo-
sports.co.jp/entame/entertainment/359735/)

個人的には「Dead or Alive」にはあまり食指が動かなかったので、思わずこんな良曲を聴けてラッキーという感じです。 KAT-TUNというと、デビュー時のイメージからか、「 ロック寄りの曲が中心 」と思っていました。しかし、「White Lovers」を聴いて、こういうメロウなシティポップも出してくるのか、押さえておかないとマズいなーという気分にさせられました。こういう瞬間、最高ですね。