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2020年4月28日、火曜日。

赤ちゃんと過ごして6日目。やっとタスクにも慣れ始めて余裕が出てきた。というよりも配偶者を布団に固定させておいて家のまわりの仕事はすべて自分が担当する、としたことで「自分がちゃんと貢献できている」という自己肯定感のようなものを持てたことが大きいのかも。

もちろんオムツ替えをしたりミルクをあげたりもするが、やはり育児に関しては母親に簡単に勝つことは難しい。そのように思い知ったわけでもある。


そんな「育児」をしながら、「部下を育てる」みたいな言葉は使わないようにしようかな、と思った。というのは赤ちゃんを「育てる」ことが何百倍も大変だから。とくに「心労」の差が違うと感じた。極論、部下は路頭に迷おうが構わないけど、赤ちゃんが肌荒れを起こしたり最悪呼吸が止まったりするのは絶対にNGであり、かつその不安とずっと付き合わないといけない。

つまり「育てる」というのは「一生面倒をみる」ぐらいの覚悟があって初めて成立する動詞であって、「いっちょ稽古でもつけてやっかー」ぐらいでは当てはまらないと評価した。

そういえば英語では部下・メンバーを育てるときに使われる単語が”teaching”や”coaching”、もしくは”training”であることを思い出す。“raising”とか、ましてや”parenting”は使われないよな。

---すこし余裕があったので、これまで撮影した動画をまとめておく。ブログが好きならVlogも苦じゃないだろう。ただ動画のファイル管理のベストプラクティスを知らないので、ちょっと勉強した。HDD間の転送によってプロジェクトが壊れないかが心配。


https://www.youtube.com/watch?v=woPc4xsRC2o

4月27日、月曜日。

まだ上手くはないけれど、2度目の沐浴で恐怖心のようなものは克服できた気がする。おむつ交換はほぼ配偶者がやってくれていた。感謝。


ずっと育児だけしていると発狂しそうなので時間を見つけて別のことをやってみた。といっても未提出にしていた扶養書を買いたり、買い替えたiPhoneSE(5,6年ぶりにiPhoneに戻る)を開封したり、ぐらい。

ただその時間がいまは非常に貴重な「息抜き」になっている。配偶者とも話したが「複数の顔を持っていないと人は死ぬ」のだと思う。「赤ちゃんの世話をしている私」と「iPhoneの設定に格闘している私」という弱すぎる布陣だけれど(笑)、それが現在の戦略としてはベストである。

あと今日は「米米CLUBを観て泣く私」もあった。米米CLUBを観るときだけは、「私がやりたかった音楽って、もう全部やられているんだなあ」という気分になる。カールスモーキー石井を観て夢を諦めたであろう、一世代上のミュージシャン、クリエイター、芸人志望を想像しながらキーパンチを終えよう。


https://www.youtube.com/watch?v=SRJ2sEoYlWg 4月26日、日曜日。

育児はじめての疲れのピークが今日だろう。注意をずっと向けていたので、その注意の一部を自分の身体に向ける。とくに立ち仕事をしている訳ではないが、それでも腰痛がひどかったり、ときおり頭痛があったり。それなりにガタは来ている。

今日は沐浴をひとりで済ませたのだけれど、お風呂の温度が低くなりすぎいて、その後の体調を案じたりもした。

こうやって自分を犠牲にして赤ちゃんを育てられるのも、赤ちゃんがかわいく思えるからだ。すでに赤ちゃんの戦略にハマっている。


4月25日、土曜日。

いよいよ子育てに専念する身体になってきた。正確には「スキマ時間」みたいなものは多くあるのだけれど、集中力をつかう作業はどれも難度が上がったことを感じる。

今日もオムツ交換やミルクがメイン。夕方には沐浴もはじめて体験し(両親学級もコロナの影響もあって参加しなかった)、やっと授乳以外のタスクは制覇したかも。

この暮らしがしばらく続く訳だけど、「同じことの繰り返し」という発想に陥らないようにしないといけないな、と感じた。この発想の行き着く先が「産後うつ」とか「育児ノイローゼ」だろうから。


開幕

2020/05/01

2020年4月24日、金曜日。

前日の深夜からさっそく新生児との生活が始まる。すこし寝ては起きての繰り返し。それでもかなり大人しい子だと思われる、けっこう一緒に寝たりしながら過ごすことができるので、めちゃくちゃ大変って訳ではなさそう。

ただ朝すぐに、オムツを替えているときにおしっこをし始めて顔に引っ掛けたときは焦った。予定外の沐浴(いま思えば吹くだけでよかったかも)や着替えが発生して、そんだけのことで夫婦はてんやわんやになっていた。これも日常になっていくのだろう。

抱っこの仕方もちょっと身についてきた。さんざん動画は見たけれど、それでもイメージ通りに自分の身体/乳児の身体を動かすセンスがないので、もうちょっと改善を続けないといけなそう。


夜にすこし自由な時間ができたので(うちの赤ちゃんは本当におとなしい)、『ノムさん芸人』を観ながらLightroomをはじめて利用してみる。間違ってクラウド版を購入してしまっていたが、とりあえず1TB貯まるまでは利用しようと思う。最近撮影した写真たちを放り込むことができた。アルバム、タグ付けを簡単にできる方法を探そう。


新生活

2020/04/30

2020年4月23日、木曜日。 赤ちゃんを迎えに行く。車を持っていないので両親にヘルプを依頼し、迎えに来てもらい、自宅へ連れ帰る。

産まれてから5日が経ってから、病院のロビーではじめて自分の息子を目撃し、そして自宅ではじめて抱くことになった。なかなかない経験になったと思う。

はじめて抱いた感想は、「思った以上に軽い」と「思った以上に小さい」だった。この感触がいずれ自分みたいな成人男性になるのだと思うと、本当に不思議に感じる。と、パパが10人いたら10人が答えそうな感想でした。


迎えてからは出生届を出したり、配偶者の持ち帰ってきたものを少し片付けたり、入院中の服を選択したり、さっそく哺乳瓶を使えるようにしてミルクをあげたり。新しい未知の住人が増えることによる緊張感はけっこうあり、すでに肩が凝り始めた。

さっそく挙がった後悔としては、給付金の話とも繋がりそうだけど、生まれる前に本籍や筆頭者などを調べておいたりマイナンバーカードを取得しておけばよかった(政治的信条があれば別だけど)。

---隙を見てCourseraの続きをやろうと思ったが、さすがにページを開くのが限界だった。今夜からは大変になりそうなので、進捗が出ない覚悟を決めた。