koboriakira.com

**★twitterまたはこの記事コメントでの予約を承っています!

みなさまにとっては入場料がすこし安くなりますし(「こんな割引じゃ足りない」って言うなら、アルコールでお釣りを返すまでです)、やる側としては安心した気持ちでパーティができますので、ぜひ予約いただけると助かります。

■2017年4月20日 木曜日 w-inds.特集DJパーティー ジャイアンナイトpresents 「ウインズナイト」 ●会場: 下北沢 ろくでもない夜> ●時間: OPEN 18:30 START 19:00 (21:30終了予定) ●出演: パフォーマー・ダンサー 笑笑子 ゲストダンサー mika
MAHIRO DJ ジャイトラ ゲストDJ コボリアキラ(http://koboriakira.com/) ●チケット: 前売 2000円
メール予約 2300円 当日 2500円 (1ドリンク代別) ☆★プレイガイド近日発売予定★☆ <お得な割引> ★ジャイアン名物 【ウインズ割】
3人1組でご来場された方は3名5000円でご入場頂けます (メール予約のみ。ウインズ割希望とメール予約の際に明記してください。ドリンク代金は別途。)
※DJイベントになります。アーティストの出演はありません。ご了承ください ※出演者や内容は都合により変更となる場合があります あらかじめご了承下さい
※ご質問等はメール予約先へお気軽にご連絡ください —————————— 【チケットメール予約先】 sasuke.yoyaku@gmail.com
件名に「0420ウインズ」 本文に「名前・枚数」を記入して送信して下さい ※当日受付でお名前を告げるとメール予約料金でご入場頂けます
—————————— 【会場アクセス】 下北沢 ろくでもない夜 東京都世田谷区北沢2丁目6-5 ルイビル3F (LIVEHOUSE下北沢屋根裏跡地)
03-6804-9567 ——————————

数学の問題をつくる仕事からプログラムを書く仕事に転職しまして、以前のようなペースでブログを書くこともなくなり、代わりに技術書を毎日のように読み漁る生活を送っています。

そんななか、不思議な縁がありまして(友人の益若つばめさん経由で)、w-inds.特集DJイベントに呼んでいただきました。

過去には「w-inds.概論―w-inds.の最近の変化を5,000字で」なんて記事も書いたりするぐらいにはw-inds.が好きだったので(遅咲きの、「HYBRID DREAM」から合流した派です。自分ぐらいか・笑)、なんというか、「まあ俺がやらないとな」という気持ち半分、「ただのファンなのにDJやらせてもらってありがとうございます、、、」という気持ち半分です。

久々のw-inds.オンリーDJなので、「最近w-inds.がカッコいい、って聞いて追い始めました〜」様から、「こちとら『Try Your Emotion』の頃から追ってるわ!」様まで、全員巻き込めるような内容でやろうと思います。あまりデカいことは言わないタイプですが、多分ワタシにしか出来ないタイプのDJになると思います今回。

以前には、w-inds.の大ファンである友人2人(彼女たちはその後、Da-iCEのガチヲタ、モー娘。のガチヲタへと進化を遂げています。よくわからないけれど、めちゃくちゃ楽しそうに生きてるのだけは伝わってくる。私なんて、週に一度の『水曜日のダウンタウン』ぐらいしか楽しみがないです)と一緒に「w-inds.BAR」というイベントを仕掛けたりもしまして、これがまあまあ盛り上がりました。

個人的には、「w-inds.BAR」以上にやる側もお客さん側も楽しかったイベントはまだありません。今でもときどき思い出しますが、なんであんなにバイタリティがあったのかも謎です(笑)。あのときは「絶対にw-inds.はクラブで聴くべきだ。そうしないと分からないことが沢山ある」という使命感で行動していたからですかね。

で、今回は自分も大人になりましたので(笑)、孤軍奮闘しているような気持ちではなく(いまはKREVAのことを考えるときこの気持ちになります)、同じファンとして「いい曲多いですよね。せっかくならいろいろ流して遊びましょ〜」ぐらいの余裕さでやるような気がしています。

とはいえ技術とセンスは磨き続けておりました故、「今回が一番アツかった!」と言われるよう頑張りたいと思います。予約の上限もあるそうなので(66人)、もしよろしければ「コボリのDJで飲むために予約した」ぐらい書いてメールいただけると、運営の方も安心して私にDJをさせてくれるかと思います(笑)。まずは『INVISIBLE』の発売が待ち遠しいですね〜。(※追記。『INVISIBLE』、とんでもない良作でした。そろそろ周りが勘付いた頃、って感じですよね。)


久しぶりの更新になります。昨年秋あたりからエンジニアとして働いているのですが、プログラミングが楽しすぎて、エッセイ用のキーパンチを忘れていました。

今日はそのうちの一つである「SKY-HI」というラッパーについて、すこし考察を進めてみます。

先にお断りしたいのは、まだ自分も(現時点でさえ)しっかりとした結論を持っている訳ではありません。むしろ書きながら思考を整理しようと思っています。

とはいえ、巷で読めるような「このときの歌詞はどんな気持ちで書いたんですか?」みたいな記事とは部類が異なるはずなので、楽しんでもらえれば。

ライティングスキルがガッツリ減ってしまったので、読みにくさはご容赦ください!(笑)

SKY-HIとは

さきにSKY-HIの経歴をザッと追ってみます。 SKY-HI a.k.a 日高光啓は、3年前の2013年にデビュー。現在2枚のフルアルバムをリリースしています。直近では「クロノグラフ」を5月にリリース。7月末には「ナナイロホリデー」のリリースも告知されています。

3ヶ月に1度リリースしていれば十分な音楽シーンで、こんなペースで作品を出せるのは売れている証拠です。しかも、その中でも勢いのかなり強いほうです。本人のモチベーションも高いでしょうし、きっと現在が一番充実している時期かもしれません。

また、デビュー前からアンオフィシャルに近い活動もしていまして、実はデビュー前から既に『FLOATIN’ LAB』というアルバムを出してもいます。コボリ自身がSKY-HIを知ったのもこの頃でした。下の動画は、KEN THE 390にfeat.された「What’s Generation」です。 (※ファンの方には申し訳ないんですが、このときはほとんど興味ありませんでした。RAU DEFのラップに興味があったんですよね。)

上の音源を聴いてもらればわかりますが、この頃からラップスキルは高いです。とくに1つのバースの中で起承転結させるのが上手ですよね。

あと、「それを最初に言うべきでは?」 って言われるかもしれませんが、 AAAというアイドルグループの一員でもあります。が、個人的にはこれは末尾に付け加えるぐらいの重要度の情報です。

「愛ブルーム」からはじめよう

それで、本来であれば最新アルバム『カタルシス』のレビューをして、「ここが凄いんだ!」とか紹介すべきなんでしょうが、あまりにタイミングが遅くなりすぎましたし、そもそも**『カタルシス』を語る前に「愛ブルーム」のことすら誰も語っていないんじゃないかと思ったので、このエントリでは「愛ブルーム」だけを取り扱います!**(なんて時代の遅いブログだ! いいぞそれが個人ブログだ!笑)

というのも以前、「[【レビュー,批評】11,000字のKREVA論〜ラップの<ノイズ>と<啓蒙>](http://koboriakira.com/2015/06/26/1152/)」というエントリを書いたことがあるんですが、今回のエントリもKREVA論と同じような動機で書いています。

すなわち、 「ラップの技術について、語れることは語ってみようよ」 ということです。 んで、「愛ブルーム」はSKY-HIの作品の中でも彼らしさがよく出ていると思ったので、取り上げることにしました。

フロウ・ダイアグラムとは?

ここから「愛ブルーム」のラップを分析していきますが、分析ツールとしてラップのリズムを楽譜のように表す記法術―― 「フロウ・ダイアグラム」――を利用します(説明は後述)。 SKY-HIはフロウ・ダイアグラムを使ってラップを作っている訳ではありません。ボールペンでレシート裏にリリックを書きつけるような(笑)、もっと自然にフロウ・ライムを着想しているはずです。つまりは、分析する側は製作者の倍ぐらい時間かけて見ていく必要があるんだ、ってことです。

というわけで、「愛ブルーム」の楽曲、歌詞、フロウ・ダイアグラムを早速見てみましょう。サビをのぞいた、ラップ部分だけをどうぞ。歌詞はこちらで。

2476 1

2476 2

一見してもよくわからないと思いますが、それが普通です。さらに、これから説明はしますが、わからない人も続出するはずです。説明足らずがたくさんあって申し訳ないですが、感覚でつかんでください(笑)。

フロウ・ダイアグラムの読み方

  1. 上にある「1,2,3,4」の数は拍を表しています。フロウ・ダイアグラムは、歌詞を拍に合うように配置する方法です。簡単にいえば、カラオケのテロップの詳しいバージョンです。曲に合わせて手拍子をしてみると、ちょうど歌詞が一致しませんか?
  2. 左にある数は小節を表しています。1行で1小節ですね。わからない人は無視しても問題ありません。
  3. 韻を踏んでいる箇所には、同じ色でハイライトしました。色の選び方は適当ですが、真っ赤なやつだけは「個人的に韻だと感じる」用に使いました。
  4. 3連符になっているところは枠でかこっています。「3連符って何?」って人は、これも無視しちゃってください。

というわけで、このダイアグラムだけでも「おー! こうなってるのか! 凄い!」という方から **「余計に混乱してきた」**という方まで、様々だと思います(笑)。

何度も書きますが、今回は説明足らずの箇所がたくさんあります。振り落とされそうな方は頑張って音源と表を何度も見比べてください!(笑)

SKY-HIラップの特徴

このフロウ・ダイアグラムからSKY-HIのラップの特徴を考えてみます。2つほど提示してみましょう。

  1. 3連符の利用
  2. 「教科書」以降のライミング

(1)3連符の利用

他のラッパーに比べて、3連符をガンガン使ってくる印象があります。それでもクドく感じないのは、3連符と4連符(16ビート)をうまく絡ませるのが上手だからでしょうか。

たとえば、VERSE1の「心配なら要らない最高のひとつ上をプレゼント」に感心したんですが、「最高」の“さ”と「プレゼント」の“ゼント”は、言葉を置く位置が微妙に異なっています。具体的には、“さ”は3連符上に配置されているのに大して、“ゼント”は16ビートの裏を喰うように配置されていますね(何度も書いていますが、今回はかなりマニアックに書いているんで、脱落しても仕方ないです・笑。次回エントリでもう少し簡単な説明を試みます)。

VERSE2の「振り落とされないようにしがみつく僕にウインク」の箇所も、普通だったらずっと3連符でいきそうなんですが、途中で16ビートに戻していますよね。

さらに「愛ブルーム」では、VERSE1のラスト「宝探し」の箇所だけですが、半拍を3分割したフロウもよくやる印象があります。SKY-HIのラップが高速に感じるとすれば、この3連符が効いてるはずです。

ちなみに、コボリはラップのカラオケ動画を観るのが好きで(笑)、「愛ブルーム」のカラオケ動画も当然全て見ました。「愛ブルーム」のラップはかなり大変だと踏んでいたんですが、予想以上にみんな上手でビックリしました。そりゃあKREVAも「基準」を上げる訳だ。

(2)「教科書」以降のライミング

「教科書」というのは、ほぼ自分の造語です。前述のKREVA論に由来しています。

KREVAの韻の踏み方(母音も場所も完全に一致させるような韻)をベーシックとすると、SKY-HIはベーシックでありつつも変化を加えるタイプです。すこし言葉を変えてみたり、踏む場所を変えてみたり、リズムに変化を与えてみたり。

たとえば、VERSE1の「ス カートに 」、「火 遊び 」、「 ハードに 」を同じリズムで踏みつつ、その間に「 段取り」、「 ハンドリング 」と違ったリズムを入れています。 VERSE2の「 ジェラシー 」と「 フェイバリット」も、母音を一致させつつ、リズムを変えることで面白さが出てます。 その他では、他のラッパーと比べて頭韻を積極的に利用してくるような印象もありました。

歌い出しの「 アスフ ァルト」と「 バグだ らけ」もそうですし、何度も聴いていると、VERSE2の「 花が 色を増す」と「枯らさ ないように」もフィットしてます。

全体的には、KREVAだったら少し躊躇しそうなところをSKY-HIはできるかぎり工夫しようとしている感じです。ここらへんはよくある話で、「昔はテクニックをバリバリ出していたけど、いまは良いメロディを素直に弾くだけッス」 みたいな(笑)、そういう類の方針決めの問題ですね。

実際に音源でも比較をしたいが。。。

というわけで、このエントリを開いた方の1割でも、ここまで読んでいただけていればガッツポーズです。どうでしょうか。。。?(笑)

自分でも書いていて思ったんですが、やっぱりここは文章だとサッパリ伝わらないことが多いですよね。 ですので、 後編では実際にSKY-HIのラップを自分で真似しまして(笑)、さらに特徴的な箇所を「普通だったらこうやる」とか「こういうフロウもあった」みたいなことを音源で説明してみようと思います。

上手くいったら拍手喝采。最悪の場合、「偉そうなことを書いといて、そもそもラップ下手じゃねえか!」ってディスられることも有り得ます(笑・一応ラッパーなんですこれでも。最新作はこちらから)。

とはいえ、先に『フリースタイルダンジョン』の話を書きたいので、すこしばかりお時間をください。その間、フロウ・ダイアグラムをじっくり見つつラップを真似するだけでも、それぞれ気づくことがあるかと思います。それでは。


1月31日(日)に行われた「ろくでなし☆J-POP vol.37」のときにDJの振り返り。

プレイリスト

1回目

  1. あの日の雨と今日の雨 - Something ELse
  2. リップ・サーヴィス - [Pizzicato Five](/tags/Pizzicato Five)
  3. 恋のクロスフェーダー - LITTLE
  4. WONDER WHEEL - サイプレス上野とロベルト吉野
  5. SUPA DUPA EMCEE - GAGLE
  6. Uncommon Unremix - DCPRG Feat. SIMI LAB
  7. 笑うな - 在日ファンク
  8. LOVE SPACE - 山下達郎
  9. アンドロメダ - aiko
  10. 門限やぶり - ケツメイシ
  11. ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド - 少年隊
  12. TAWAWAヒットパレード - 久保田利伸
  13. Neva Orbit3 feat. ZEEBRA (DJ SHINZI MUSHUP) - m-flo
  14. orbit-3 - m-flo
  15. 愛の言霊(ことだま)~Spiritual Message - Southern All Stars
  16. 丸の内サディスティック - 椎名林檎
  17. SUN - 星野源
  18. CHE.R.RY - YUI
  19. Hey Hey おおきに毎度あり - SMAP
  20. Com’on! Be My Girl! - DA PUMP

オープンのDJ。人もまだ入っていないので、変にアゲアゲにならないように注意した覚えがある。それさえ気を使えば、あとは好きな曲を好きなように繋ぐだけ。 1曲目のサムエル 「あの日の雨と今日の雨」 は、冨田ラボがプロデュースを手がけた名曲です。

そのあとはヒップホップからファンクを経由してポップスに、という感じです。ポップスに着地したのは、最後のほうでお客さんが少し入ってきてくれたからです。

「丸の内サディスティック」から一気に「ろくでなし☆J-POP」感を取り戻していく のが面白いですよね(笑)。

SIMILABの有名曲「Uncommon」をDCPRGがリミックスした **「Uncommon Unremix」**は、必ず一度は「これなんですか!?」と聴かれるタイプの曲。ポリがかっているけれど4拍子がかなり強く出ているので、クラブで流しても違和感はないはず。ヒップホップ×生演奏なので、在日ファンクのようなアーティストにもスムーズに繋げられます。

「ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド」は、少年隊の素晴らしい楽曲たちのなかでもピカイチだと思います。シティ・ポップの流行は一段落したと思いますけど、こういうグルーブは流行とは関係なく最高です。で、このビートなら絶対に「TAWAWAヒットパレード」 じゃないですか!?(笑) 星野源の 「SUN」 は、クラブで流してこそ気持ちいい曲でした。明るい「Rock With You」というか、まあ本当にいい曲(笑)。「Work Song」もかけたかったんですけど、下のバーフロアで流れていたので諦めました(笑)。

2回目

  1. ボーイフレンド - aiko
  2. 1/2 - 川本真琴
  3. ゴーイング my 上へ - SURFACE
  4. シークレットシークレット - Perfume
  5. come again…and AGAIN! - m-flo
  6. 私以外私じゃないの - ゲスの極み乙女。
  7. きらきら武士 - レキシ Feat. Deyonna
  8. アイデンティティ - サカナクション
  9. 銀河 - フジファブリック
  10. Yellow Yellow Happy - ポケットビスケッツ
  11. ビタミンドロップ - Perfume

2回目は、双子のラッパーが主催するヒップホップバンドP.O.Pの素晴らしいライブの、すぐあとにDJをやりました。メインフロアはこれで閉まるので(バーフロアはもうすこし続く)、盛り上がり足りない人に満足してもらうことを第一に。

その前に、P.O.Pのコレが本当に素晴らしかったです。 テーマといい、曲調といい、発想といい、構成といい、すべてがとにかく好き!(これが3000PVだなんて信じらんない。かるく見積もって、そうだなー、68億PVぐらいあって然るべきです)

ライブがハッピーなムードで終わったので、その多幸感を引き継げて、かつみんなが知ってて、できれば女子が打たれるようなやつで、生演奏で、4つ打ちっぽくて…。と考えたら、私はaikoの**「ボーイフレンド」** を選んだのですが、みなさんはどうですか? あと、川本真琴の **「1/2」**はまだ狩野英孝との事件が起こる前なので、先見性がすこしあっただけです(笑)。

そのあとのSURFACEが少しウケず(笑・いい曲ですよ)、ためしにPerfumeに戻してみたら大当たり。そのままクラブ系つながりでm-floのクラシック**「come again」** に繋いだわけですが、ここでそろそろ終了時間になったので、どうしても流したかったゲスの極み乙女にチェンジ。意外にも、今回のイベントでゲスをかけたのは自分だけでした。

ゲスで終わりにしようかなと思ったんですが、まだクローズではないようだし、人もたくさん残ってくれていたので、ここからは延長戦。いわゆる「フェス系」というんでしょうか、踊れるロックをピックアップしながらポケビまで進み、大団円。

それでもまだ人が残ってくれていたので(笑)、私のフェイバリットでもある 「ビタミンドロップ」 をかけて終わりに。

感想

これまでPCのみでDJをしていたんですが、MIDIコントローラーの使用を試してみました。LaunchControlとOrbit(NUMARK)です。LaunchControlは、再生/キューとかEQとかを調整するぐらい。Orbitはサンプルネタを出す用に。

で、このOribtから出すサンプルが意外と気づかれず。ホーンを出しまくったんですけど、わかりづらかったみたいです。これは次の反省点。MIDIコンを扱うと稚拙なミスは減ったので、今後もこれを基本にしていこうと決めました。カスタマイズの余地もまだまだありますし。

ちなみに、 **「銀河」**を流すアイデアは、イベントにはじめて来てくれたお客さんとの会話のなかから生まれました。やっぱりイベント中の交流は大事ですね。私は有名DJでもないし、そういうリサーチをしてフロアの雰囲気を掴んでおくべきだな、と思いました。これまでも「あ、この曲はヒットするんだ」みたいなのは考えていましたけど、実際に聞いちゃうって作戦もアリですよね。今後より積極的にやります。


1月23日(土)に東京Zepp DiverCityで行われた「KEITA FRAGMENTS LIVE」に行ってきました。

昨年12月に発売された2ndミニアルバム **『FRAGMENTS』**のリリースツアー。w-inds.のライブは5年前から見ている自分ですが、KEITAのソロライブを観るのははじめてでした。

「ちょっとツアーの記録でも書いとくか」と思って書き始めたんですが、結果としてはKEITAのこれまでをちょっと振り返るかたちになってます。

「KEITA」に対する印象、前作『SIDE BY SIDE』について

w-inds.に関するコメントは、もうほんとうに腐るほど書いているのでそちらに回しますが(笑)、KEITAのソロ活動については、w-inds.とはすこし違った見方や期待をしていました。

それはザックリ言うと、 w-inds.以外のファンがつくれるか?

「アイドルなのに〜」という上の句なしに音楽性やスタイルのみで評価され、メインストリームをかき回すような存在になれば最高だな、と考えていました。

この点でデビュー作 『SIDE BY SIDE』 はとても充実したアルバムです。日本のR&Bシーンに一石を投じたと思いますし、「Hey Love」や「Nice & Slow」はマジで名曲です。自分の好きな「遅いけど、速い曲よりも踊れるバラッド」ですね。(ヤバい、卒倒する。ライブに行ったら俺が座ってる可能性もあったんだ。行ってブチ壊しにしなくてよかった・笑)

「つまり、KEITAも三浦大知とか安室奈美恵のようなポジションに行ってほしい 。ってことだよね?」

そう、そういうことです。でもその考えが今回のライブでちょっと揺らぎました。最後に書きますね。

『FRAGMENTS』は、自身のポテンシャルをさらに引き出そうとした実験作

で、今作『FRAGMENTS』です。

本格的な曲作りを開始したのは、2年半前に出した前作『SIDE BY
SIDE』以降だそうだが、「こんなに達成感があるのは初めて」と語るほど、彼のクリエイター魂に火を付けた意欲作。
http://musicshelf.jp/pickup/id18304/ (以下、記載していないものは同じリンク先より。)

というように、今作は『SIDE BY SIDE』にくらべると「日本のR&Bを変えてやるぞ!」みたいな鼻息の荒さはあまり感じず、「曲つくりたい!」というピュアな熱意でつくられたアルバム だと感じました。

作詞をするアイドルは珍しくありませんし、作曲をするアイドルもたまにいます。しかし編曲やミキシングまで手掛けるアイドルはほとんど聞きません。

「編曲はプロと協力してるだろ」とつぶやいたら本人から否定のコメントが来たぐらいガチです (その説はすみませんでした!)。

というわけで作曲家としてはデビュー作となる『FRAGMENTS』ですが、なかでも **「Brand-New Day」**はKEITAのポテンシャルの高さとちょっとした天才性のようなものを感じます。

Aメロのバックトラックを聴いてほしいんですが、「ウン・カンカン、カン・カン」と木の叩いたような音が鳴っていますよね。

これはボサノヴァなどでよく聴かれるリズムパターンで、これがサラッと入ってくる感じにシビれてます。 **「どんだけ細かいとこ褒めるんだよ(笑)」**って話ですけど、ほかに誰も書かないと思うので。

正直、『FRAGMENTS』はマスターピース(一生聴き続けられる、そのアーティストの最高傑作)ではない、というのが自分の判断です。しかし「クリエイター」としてのKEITAのまぎれもない第一歩であり、その一歩が想像を上回るもので今後の活動に期待を持たせるものだったことは言えると思います。

——どうぞどうぞ(笑)。……って、これからリリースされる作品を完成形じゃないというのはすごく失礼な話なんだけどね(笑)。

いや、でも、そういうところはありますから。こんなことを言うのはおこがましいですけど、俺はまだまだこんなもんじゃない!と思って作ってましたから。

「FRAGMENTS=破片」とはよく言ったもので、このアルバムにはKEITAの可能性が散らばっています。

「KEITA FRAGMENTS LIVE」の感想

やっとライブの感想です(笑)。「おせーよ!」という読者の方もいらっしゃると思うんですが、すみません、これがこのブログの持ち味だと思ってください(笑)。

ライブについても、アルバムと同様の感想です。 今回のライブはとにかく「やりたいことをやった」に尽きると思います。

ドラムソロを叩きながらの登場。間奏ではボコーダーを操り、ギターやピアノ、ベースも弾く。楽曲制作とおなじく、とにかく 「俺がやるんだ!」感がハンパ無かったです。

ただ、このパフォーマンスが成功かどうか、という点では私はちょっと懐疑的です。その楽器で統一されたパフォーマンスができればいいんですが、今回は「つまみ食い」感も出てしまっていて、「ふつうに歌うだけでも十分だよ!」と思うシーンも。

ちなみに、これを突き詰めていくとあるアーティストにたどり着きます。 KREVA です。 (これが「ボコーダー」です!笑)

上の動画じゃわかりづらいんですが、KREVAは以前「本当にひとりでライブを全部やる」という偉業を武道館でやりまして、これが大成功しました。この匂いを今回のKEITAには感じたんですよね。

『FRAGMENTS』の楽曲は生演奏になっているのでKREVAとまったく同じようにやるのは無理なのですが、もしかするとKEITAがMPC(曲をつくる機械。これ1台で1曲作れます)を持ち込んでライブする可能性はあると思っています。というかそうなったらもっと応援するしかない(笑)。

「脱w-inds.」なわけじゃなかった

そんな訳で、演奏された楽曲自体には文句なくも(アンコールで「Hey Love」をやったのがアガった。「Nice & Slow」もやったし。基本的にKEITAと趣味が同じなんでしょうね)、「FRAGMENTS=破片」とはよく言ったもので、全体的な統一性のようなものは感じられず、そこがちょっと残念でした。

ただこれは、1stと2ndの方向性がまったく違うせいでもあります。それほど問題ではありません。 それ以上に、むしろビックリしたのが、 ライブ中にw-inds.の話がめちゃくちゃ出たり、実際にメンバーが登場してた ことでした。

これは決して批判とかではなくて、なんとなくな想像として「このライブはw-inds.とは別なんだ。俺はソロシンガーとして今日この舞台にいるんだ。 俺はw-inds.ではないんだ」みたいな気持ちだろうな、と思っていたんです。しかし見事にくつがえった。

KEITAにとって、このソロプロジェクトは「w-inds.であることの危機感」から生まれたものではまったくなく、本当にただただ「曲をつくりたい」とか「もっと色んなことにチャレンジしてみたい」とか、オドロくほどまっすぐな感情から始まったものなんだろうな、と感じた次第です。

愛のみ。

で、そんなことを考えていると、アンコールでSKY-HI先輩が登場しました。彼らの初共演作「Slide’n Step」のエクスクルーシブを見ながら、この二人の違いについて考えざるを得ませんでした。

彼らの違いは、「自分がアイドルであること」に対する意識です。SKY-HIはかなり自覚的なタイプで、

SKY-HI:そう。いわゆるヒップホップヘッズが、俺がAAAのメンバーというだけでSKY-HIの曲を聴かないという偏見があるとします。逆に
「AAAの日高のファンです、でもSKY-HIはラッパーなんでしょ?
じゃあ聴かない」という偏見もある。さらに「日高ってすごいよね。AAAなのにがんばっていて」という偏見もある。ツイッターでプチ炎上することも多いんですよ。今日も「出自上、人に曲を作ってもらってるお人形さんアイドルだと思われることを払拭したい」とツイートしたら、プチ炎上して(苦笑)。俺はアイドルに対してネガティブな思いなんて全然なくて。でも、これだけのアルバムを作って歌詞も曲も自分で書いてないと思われる状況はやっぱり心外なんですよね。そうすると「じゃあAAAはお人形さんアイドルなんですか?」ってリプライがくる。
http://realsound.jp/2016/02/post-6168_3.html

とあるように「自分はアイドルで(も)ある」ということを頭に入れたうえで、そういった固定観念のすべてを取っ払うような活動をしています。

しかしKEITAはこの点で掴みどころがなく、そもそも 「アイドルであることを意識していない」 感じがしたんですよね。

繰り返しますが『FRAGMENTS』はKEITAのピュアな熱意でつくられたアルバムです。そういう意味では、めっちゃ乱暴ですけど、私がアルバムを作ってるのと基本構造は同じです(あ、ラップをやっておりまして⋯⋯。「自分がブサイクだから彼女の目をつぶしてしまおう」みたいな暗いラップをしています・笑)。クオリティが6億倍ぐらい違うだけで(笑)、そうじて「趣味」の作品とも言えるわけです。 「趣味なんて言い方ヒドい!

彼は本気なのよ!」と怒られると思うんですが、もちろん一概に批判している訳じゃありません。「音楽シーンに一発喰らわせるんだ」でつくるよりも「なんかいい感じだよね〜」でつくったほうが面白いことが多々あります。

ただとにかく、今回のミニアルバムもライブも「気負い」のようなものが感じられなかった。 本当にやりたいことをやっているように見えたんですよね。そういう意味で、KEITAはもしかすると「アイドル発」のアーティストとしてははじめて、

「自身がアイドルであることを強く否定することも、反発心のさらなる裏返りでアイドル性を強調しすぎることもないアーティスト。というか、アーティストであることも意識してない、ただの音楽好き」

になるかもしれないと思いました(アイドル史を知らないので「はじめて」は言い過ぎかも。ちなみに、『1998年の宇多田ヒカル』という新書で「アイドル」と「アーティスト」の定義が語られています)。その裏には、いまのw-inds.の音楽性がKEITAの向いてる方向と一致していることが強くはたらいているんでしょう。

——それほど曲作りに心を奪われてると(笑)。

もともとは歌をずっと続けていけるようにトラック作りを始めたんですけど、今はトラックをつくること自体が楽しいですもん(笑)。家に帰ったらとりあえず机の前に座ってビートをつくってみたりして、本当、楽しいですね。

——じゃあ、今、音楽人生の新しいスタートラインに立てている感覚があるんじゃないですか?

ありますね。僕、30歳になるのがすごく嫌だったんです。このままで30になっても若い人に負けるというか、どんどん追い抜かれるだけだ、みたいな気持ちがあったんですよ。だけど、今回自分でつくってみて、ようやく気持ちよく30歳を迎えられるなって。新たな自分へのスタートラインに立てたと思うし、若い人に追い抜かれるもんか!という気持ちにもなりましたし。なにより新たな音楽の楽しみ方を見つけましたから。そこがすごく大きいですね。

アイドルであることも、アーティストであることも意識していない。そこにあるのは音楽に対する愛のみ。

KEITAが「音楽への愛」だけでどんな曲をこれから作っていくのか。次作を楽しみに待ちたいと思います。


JPOPオンリーのクラブイベントです!1Fはゆったり音小さめでのんびり。2Fは踊れるJPOPと素敵なライブ! 2016.1.31@BATICA
ろくでなし☆J-POP vol.37 https://t.co/sLaxffHQ8e
pic.twitter.com/mFORHqiqrr

— ろくでなし☆JPOP (@rokudenashiJpop) 2016, 1月
19

1月31日(日)、恵比寿BATICAで 「ろくでなし☆J-POP vol.37」 が開催される。 **「文化系によるJ-POPオンリーのクラブイベント」**と名乗るとおり、クラブイベントにありがちな威圧感な敷居の高さがまったく無い、パーティーピーポー初心者にも優しいのがこのイベントの特徴。

場所となる恵比寿BATICAは、1階のバースペースで「おしゃべり」を、2階のフロアで「ダンス」ができるような構成になっている。会話と音楽を好きなバランスで楽しむことができるのも嬉しいところ。

はじめて遊びに来る人は、 **入場料が1,000円オフになり缶バッチももらえる「初めて割」**が利用可能。当日フラッと行っても「初めて割」は適用されるので、予約などのメンドウな手間は不要(※コボリ注釈・予約していただけるとメッチャ安心します!笑)

小規模イベントの何が楽しいかというと、当然会いたかったあいつとあいつでカンパイももちろんそうだけど、初めて会った人が楽しいと思ってくれてるのを見るのがとても楽しい。

— ろくでなし☆JPOP (@rokudenashiJpop) 2016, 1月
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演者は、サマソニ出演経験のあるP.O.Pと、フジロック出演経験のある元TAMTAMベースが主催する新バンドTHE DHOLEの2組のゲストライブが要チェック。DJ陣はいつものDJ陣に加え、エドボル、えすとー、K.EGがゲスト。

なお、500円オフになる予約は、PeatixまたはFacebookイベントページから可能。

今週の日曜は、世間を騒がすあのアーティストたちも躊躇なく流すであろう「ろくでなし」なDJ陣のJ-POPを楽しむ一日にしてみては。

詳細

◆イベント概要 ろくでなし☆J-POP vol.37 ~文化系によるJ-POPオンリーのクラブイベント~ 2016年1月31日(日) @恵比寿BATICA
http://batica.jp/ 東京都渋谷区恵比寿南3-1-25 ICE CUBE1F Open 17:00~22:00 ◆価格
初めて割:1500円 with 1drink + [初]缶バッチ ※ろくでなし☆JPOPに初めて来るお客様は受付で言っていただければOK!
[初]が皆に伝わり話しかけられるようになります。 前売:2000円 With 1drink 当日:2500円 With 1drink 前売りは
Facebookイベントページより参加ボタンを押していただくか、
Peatixよりご購入ください。

参考情報

P.O.P (ピーオーピー) - Watch me (Official Music Video)

THE DHOLE - STUDIO LIVE MOVIE Vol.2【LIVE】


というわけで、いつものように「ろくでなし☆J-POP」に出演させていただきます。ナタリー風に書くのにハマってるんですが、伝わってますかね(笑)。

今回は新機材を導入して、さらに面白くなるように頑張ります! ゲスの極み乙女がめっちゃいい曲を作っていることに気づいたので、1曲は必ず流したいですね。

ぜひよろしくお願いします! 恵比寿でお待ちしております。


モーニング娘。なら知ってるよ。いまは年号がついてるんだっけ?」ぐらいの情報の方にもオススメしたいので丁寧に書きますが、彼女たちの所属する**「ハロープロジェクト(ハロプロ)」** から最近あたらしくデビューした こぶしファクトリーというユニットの2ndシングルがいいので、オススメします。 来月2月17日発売、タイトルは**『桜ナイトフィーバー/チョット愚直に!猪突猛進/押忍!こぶし魂』**。どれとは名言しませんが、トリプルA面のうち2曲ほど「なぜこんなタイトルをつけたんだろう⋯⋯」と心配になってしまうネーミングがされています。

しかし本エントリのコンセプトは、タイトルを読み上げて笑うものではありません。 このシングルに収録されている 「桜ナイトフィーバー」が20代後半のJ-POPファンを狙い打ち したかのような楽曲だったので、これをシェアしようとするものであります。

まず楽曲を聴いてみましょうか。「ハロステ」というyoutubeチャンネルから。 ( 曲は51:40から。 youtubeのページに飛ぶと、詳細欄からすぐ再生できたりします。)

(毎度のことながら、アイドルご本人の情報を知らずとも20回ぐらい聴いているとさすがに「推し」も出ますね。浜浦彩乃さんがめちゃくちゃ気になりつつ、ルックス的には井上玲音さん一択です。)

⋯⋯まだ聴いてないじゃないですか。まず聴いてください! その300秒はきっと無駄にならないです。

80年代をベースにした楽曲

ザックリ書くと、J-POPの好きな20代男子はたいてい「なるほどねー、確かに悪くないねー」って感じだと思います。私はその感情がかなり大きく出た部類でした(笑)。

まず周辺情報をお伝えすると、この曲はこぶしファクトリーのオリジナル曲ではなく、 KANのカバーです。KANってのは、「愛は勝つ」でおなじみのKANですね(KANもハロプロ所属)。下のページでは、KANバージョンの原曲も視聴できます。 KAN オフィシャルウェブサイト New Single『桜ナイトフィーバー』“逆”段階的試聴

原曲は「 ストック/エイトケン/ウォータマンのサウンドを強く意識した80年代調のビートに、KAN作品特有の流麗なストリングスが美しい、とことんポップなディスコナンバー」を目指して作られています。「ストック/エイトケン/ウォータマン」というのは、

上で紹介したような曲を作っているプロデューサー集団です。「80年代調のビート」ってのは、たとえばドラムの音色や表ノリのリズムなどを指しています。KANの原曲はこれらを継承しつつ、歌謡曲っぽさも取り入れた名作です。

名手ダンス☆マンによる、あの頃のハロプロの復活

それでこっから本題なんですが、こぶしファクトリーはこの曲をカバーしました。そこでアレンジャーとして白羽の矢が立ったのが、この記事の主役であるダンス☆マン です。

ダンス☆マンをザックリ説明すると、モー娘。黄金期の曲をほとんど手がけた人です。**「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」「ザ☆ピース」**などなど。あのテイストの曲はすべてダンス☆マンだと思ってもらって間違いありません。(※「ダンス☆マンの「LOVEマシーン」制作秘話 - はてなでテレビの土踏まず」あたりを読むと、面白いかもしれません。)

私から見るとかなりの功労者なのですが、ハロプロの楽曲にダンス☆マンが起用されるのは実は久しぶりです。言い方を変えると、ハロプロにおいてダンス☆マンはすでに「役割を果たした」人物 でして、彼を起用するのは(ファンとして苦しいですが)時代遅れになる可能性もありました。

しかし、結果としては「時代遅れ」なんてとんでもない、というより「満を持して」感がとても強く、 「そうなんだよ! こういうのを待ってたんだ!」という作品に仕上がったと思います。 ここで重要なのは、この曲がKANの手によるものであり、 つんく♂はこれには関わっていないことです。それなのに、この曲には「あの頃のハロプロ」がたくさん詰まっている。

何が言いたいかというと、ダンス☆マンというミュージシャンがハロプロに与えた影響力は想像以上に大きかった、ハロプロの礎はダンス☆マンなくして作られなかった、ということです。「今更かよ」ってツッコミが入るとは思うんですが、こういうのは一時代が終わってからやっと分かるようになるものです。

ちなみに、こぶしファクトリーの歌唱力が当時のモーニング娘。を彷彿させるのもバツグンに効いています。「いい湯加減の下手さ」が曲の魅力を高めるんだ、という証拠音源はいくらでもあります。てっとり早いのは「LOVEマシーン」のボーカルとかですかね(AutoTune/Melodyne世代にとっては下手すぎて卒倒するかも・笑)。

「桜ナイトフィーバー」を単なる回顧主義の産物だと断じるか、それだけじゃないプラスアルファを感じるかは人それぞれでしょう。

個人的には、歌詞以上に作曲・編曲における批評度の高い楽曲だと感じています(意識してないと思いますけど)。ハロプロとバブルの相性の良さは確かにあって、AKBがある種の悲痛さ(まあそういう商売だと思いますけど。「この娘をキャバクラから俺が救い出すんだ」みたいな・苦笑)を感じさせるのに対して、ハロプロはそういうのを全てスカッと飛ばしたところに独自の良さが出てくると感じています。そりゃあダンス☆マンがハマる訳だよな〜。

とりあえず、「桜ナイトフィーバー」はこぶしファクトリーにしか歌えない、かつ、ハロプロでしか世に出すことのできない傑作です。あと、好き嫌いは別として、やっぱそういう音楽つくるのがカッコいいよね〜、という結論でした。

早くシングル発売されないかな〜。