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一つ前の記事でも書きましたが、今更になってEDM系に興味が湧いてきました。

実際に自分がその方向に行くとは思えないのですが(ヒップホップという悪ガキに絡まれてもう14年経つ。いまだ俺を離しちゃくれない)、いわゆる「ヒットの法則」というか、そのカッコ良さをちゃんと知りたくなりました。

まあ、こう書いている時点でもう「オジサン」ですよね(苦笑)。5年前なら、何も考えずに「うわーヤベー!」で済んだものです。それは仕方ない。

というわけで、「2015年上半期のクラブミュージック(EDM/ヒップホップ/ベースミュージック)をまとめるぜ! -見る前に飛べ踊れ」を読みました。ひっかかったトラックにコメントをつけてまとめます。

先に結論

先に「いわゆるEDM」の結論をメモ。

  1. 主にリバーブなどの空間系のエフェクトがキモ あるタイプのEDMでは、いかに音数を減らして、その分を「ひとつひとつの音が太い」または「空間系エフェクトでスペースを埋める」っていうイメージで作られてるんだと思います。
  2. 表拍をとにかく強くする 念のため。普通、クラップやスネアは2拍・4拍に入れます。しかし、EDMでは均等に入れます。とくにドロップ(サビ)前は、1拍ずつ入れて、だんだんと倍速にしていく感じか。
  3. 分厚いシンセ Detuneしたシンセをオクターブで重ねてバンバン打てばいい、って思っちゃいますよね(笑)。

で、これからバーッと紹介していくわけですが、「曲が多いぞ! もっと短く紹介しろ!」という方には、右ストレートとともに(笑)、KURA「Blow Out」、Fono「Real Joy」、banvox「Summer」、Donnie Trumpet & the Social Experiment「Sunday Candy」を。 あと、EDMじゃない曲もたくさんあります。

バーッと紹介

KURA - Blow Out

超笑った。「THE EDM」でしょ、これ。音楽家なら誰だって一度は作りたくなるこちらの楽曲、まずシンセの音色をちゃんと把握しないと。

Fono - Real Joy

シンセの音色がツボでした。このEDMなら踊れるなー。心臓に悪そうじゃない軽さのある音がいい。

banbox - Summer

MVも相まって、とてもいい曲。一気に展開を変えられるところ、尊敬します。

洋楽っぽい中に歌謡曲好きな自分でも反応できるメロディ感が素晴らしい。もちろん音色も真似したくなる。とくにリード。

Mightyfools - Garuda

「Blow Out」以前のEDMのイメージ。一度でいいから、こういうの作って騒ぎたいですよね。でも一度やったら辞められないんだろうな。

Major Lazer & DJ Snake - Lean On (feat. MØ)

EDMと呼ぶにはふさわしくない。というか、どれだけ自分が「EDM」に偏見を持っていたかがよく分かります。

コードはプラック系の音色で対応。それでこれだけ広い空間を感じるんだから、ミキシングがものすごいんだろう。

GRADES - King (Official Video)

くだらない偏見として、「2015年のEDMって、KURAの『Blow Out』みたいなのが100曲ぐらい並んでるんでしょ」と思ってました。ちゃんとこういう良いやつもある、と知りました。ごめんなさい、各方面。 MVもカッコいい。

Solo 45 - Feed Em To the Lions

グライム。こういうの聞くとパ禁ちゃんを思い出す。彼の言った通り、グライムはどんどん流行りました。先見の明があり、かつ愛のある人です。

ベースが印象的。ドラムは2ステップ。

Skepta - Shutdown

グライム。これも一度はトラックを自分で作ってみたい。

2種類のリードでverseとhookを使い分けている。自分ならもうちょっとコード感出したりしてポップにしてしまうが、それじゃダメなんだろうな。

Newham Generals - “Levels”

グライム。ビートは4つ打ちだが、2ステップ風の箇所も。やっぱりこのベースですよね。

salute - Silver Tides

イントロがよくて引き込まれてしまった。

リードがとにかく強烈で、バックのインストが空気感を作るだけになっている。しかし、それが良いんだ。この「強烈なリード」っていうのは、一度チャレンジしてみたいな。

starRo - Making Love

日本人のビートメイカー。良いトラックばかりなので、SoundCloudでもよく見かけます。ドラムの音色選びと、その切り替えに唸る。曲調は共感できるタイプ。

tofubeats(トーフビーツ)- STAKEHOLDER

やっぱりtofubeats。「わかるよ!」という気持ちでいっぱいになる。チープな箇所もあるが、それも含めて共感できる。

Donnie Trumpet & the Social Experiment - Sunday Candy

これは本当に良い!! こんなの『Surf』にあったっけ? ジュークから粘っこいビート(生音)で締めるとか、ちょっと次元が違う。

これもインストの土台はローファイ。極端な話、楽器はローファイにして、高音はドラムキットに担わせれば今風になったりしてね。

Skizzy Mars - Do You There ft. Marc E. Bassy

チキチキ系のメロウなヒップホップ。コード担当のシンセがそれぞれ好き。 キックのときはハットを鳴らさないのに少し驚いた。サイドチェインみたいなものか。

KLOOZ - City Light

フューチャーベース風のヒップホップ、という感じ? このシンセで自分も1曲作ってみたい。 ANNE Beatsさんという名前は初耳だが、めちゃくちゃ共感できるようなビートメイクでした。KLOOZのラップもめちゃくちゃカッコよく聴こえました。

いやー、自分もやりたなかったー! 全然作風が異なるけど、ちょっと悔しい。

GoldLink - Sober Thoughts

文句なしにカッコいいヒップホップ。基本の8ビートだが、ローファイなインストが今風。 共感と嫉妬が入り乱れるタイプの、つまり名曲。

OverDoz. - Last Kiss

ファレルがプロデュースした、OverDoz.の新曲。最高。ちょっと生音が入った感じの、軽快なリズムのR&B;、って言えばいいのだろうか。

この曲の良さをしっかりツカむのは意外と難しい。 これはLast Kiss発売前の最新曲。シンセがちょっとポップでいい。

Future Brown - Room 302 (Lyric Video)

MVに目が奪われますが、曲も普通に良いです。ラップもめちゃくちゃ上手い コード感がバレない程度に、でもちゃんと弾かれてる感じがクールなのだろう。

KR - Play My Shit

ヒップホップ。ラップも上手いし、トラックもカッコいい。あまり聴かないタイプではあるが。

フューチャーベース風のテクニックを感じる。もはや単なるカットアップではなくて、その音をどうイジるかが勝負なんだな。

Snakehips - Forever (Pt. II)

めちゃくちゃ良いR&B;。ポップかつ新しさがある(同意義かしら?)。 ストリングスがずっと鳴っているが、サビではシンセとかが足されてる?

ちょっと勉強したくなるトラック。


アマチュア音楽家としては、頻繁に訪れる「もっとレベルを上げたい! なんかハウツーは無いのか!」というアレが訪れまして、いくつか動画を見てました。

といっても、ヒップホップでなくてEDMなんですが(笑)、やっぱり見ればめちゃくちゃ面白いです。基本かつ重要なことをいくつか学びました。

めちゃくちゃ参考になったのは下の動画。 こっちもそれなりに勉強になりました。各トラックの機能とか。 これもよかった。「なるほどなー」の連続。

で、下のトラックは、最初に紹介した動画をみながら見よう見まねでつくったもの。コツがちょっとわかってきた。 [audio mp3=”http://koboriakira.com/wp-content/uploads/2015/08/EDMLesson.mp3”][/audio]


自身のテクニック向上のために作曲ソフトをイジっていたのですが、その中でw-inds.の「FANTASY」のリミックスが出来上がりました。とりあえずアップしておきます。よろしければ通勤/通学にでも聴いてください。

リミックスって、オリジナル曲以上に「気を抜いて作ったほうが良いことがある」楽曲だと思っていまして、今回はそのタイプかもしれません。あまりコンセプトも無く、自分が気持ち良い方向に進んだ感じです。

制作後期ですが、サンプリング元のトラック(FANTASY)のゲインをエンベロープでイジったのは初めてでした(横文字ばっかり)。サイドチェインで雑にやるより、丁寧に聴こえるのは当たり前かも。

あと、地味にフィルターの「切り替え」がスムーズに聴こえないのが課題。曲がる前にハンドルを少し切っておく、って感じの対処法になるとは思うんですが…。


リミックスのDLはこちらで。そろそろ人目につきそうなので、ひっそりと楽しんでいきましょう(苦笑)。

ちなみに、自身のアルバムも公開中です! ポップさは「FANTASY」の10分の1ぐらいですが、良い曲ではあると思うので是非聴いてください!(笑)


TECH::CAMP(テックキャンプ) - プロを育てるプログラミングキャンプ 今年のはじめ頃、

「TECH::CAMP」 というプログラミングキャンプに参加しました。 どんな内容かと言うと、サイトの説明を拝借しますが、 スクリーンショット2015-08-01 23.02.03 このように、「未経験の人が、短い期間で一気にレベルを上げまくっていく 」ことを目的としたキャンプです。 簡単ですが、体験記を残しておきます。

やったこと

プログラミング言語

ruby 、そして ruby on railsをやりました。rubyは、Javaなどの古くからある言語に比べて、短い行数で多くの命令を書くことができます。スピード感ある学習にはちょうどいい言語でした。

設定されている目標は、「オリジナルのWEBアプリケーションを作る」です。

最初は、ツイッターのような(画像)投稿サービスと、レビューサイトを作ることで学習を進めます。その後、自分が作ってみたいアプリケーションを企画し、学習したことを活かして実際に作成していきました。

私のつくったWEBアプリケーションがあるので、紹介しておきます。「 NEX::TUBE 」という、楽曲をリレー形式でつないでいくサイトです(流行らなかった・笑)。

キャンプ中の様子

学習は、教科書となるWEBページを読みながら進めていきます。公文式のような感じで、自分のペースで進めていけばOKです。

コボリの場合は、時間が有り余っていたので1週間でほとんどを終えました(1日5,6時間ぐらいやった)。仕事と並行する場合は、土日をうまく使えば、

1日2時間くらいを勉強に充てれば修了までいけるはずです。 場所は、渋谷にあるオフィスを用意してくれます。オフィスにはメンターがいるので、

浮かんだ質問はすぐに投げることができます。 ここがTECH::CAMPの強みですね。WEBページが読めれば、自宅やカフェで学習も可能です。

コボリは、大体を自宅で済ませ、質問が溜まってきたらオフィスに出向いてまとめて解決していました。後述しますが、教科書が丁寧なので、あまり質問が出なかったんですよね。

長所と短所

長所

自学するためのベースを作ることができた

「TECH::CAMPをやってよかった」と思ったのはここです。

プログラミングに興味を持って自学したとき、ぶつかりやすい問題って「ソフトが動かない」とか「ローカルサーバーが立てられない」みたいな、プログラミングと直接関係しない箇所じゃないでしょうか。

キャンプ中でもこれがありました。しかし、教科書を読めばソフトの設定も出来たし、サーバーも立てられた。

また、上述したようなレベルまで一気に学ぶと、いろいろな書籍・サイトで説明されていることも理解できるようになります。 このように、

自学で進めるのが難しいところをTECH::CAMPで解決できた ことはとてもよかったです。

教科書の質が高い

教科書が丁寧で、楽しく学習を進めることができました。

とくに、必要な箇所はちゃんと説明し、本筋と関係ないところは省いたり「とりあえずやっておこう」みたいにしてくれるので、重要な事柄をどんどんインストールできました。

短所

メンターは「プロの先生」ではない

ほとんどを自学で進めたのであまり不満は無いのですが、ちょっと気にはなりました(コボリが大学時代に講師業をしていたので、余計に気になったのはありますが…)。

それもそのはず。メンターを務めるのは大学生やTECH::CAMPの卒業者なので、レベル感としては「わたしたちより上手な人」という感じです。

もちろん質問は答えてもらえます。ただ、「答えがわかりやすい」とか「質問の意図を汲み取って、他の知識も教えてくれる」まで期待すると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。

ただ、年齢が近い(若い)ため、友達感覚で色々聞いたりはできます。好きな人は好きだと思います。自分にはちょっとだけ合わなかった。

教科書に誤りがあった

自分が編プロで校正をやっていたので、指摘されるのは仕方ない部分もあると思います(笑)。

ちょっとした誤字/脱字もありますし、先の章を読まないと解けない問題もあったりします。

気になった人は少ないと思いますが、念のため。自分に依頼してくれれば、ガッツリ赤字入れて返す自信はあります。いかがでしょうか(笑)。


最後に。もし参加される場合は、卒業者である自分からの紹介で5%割引、友人を連れて参加すると10%割引になるようです。利用する場合は連絡ください。

では、プログラミング自習に戻りますー。


昨日、『私、部屋、ブルース。』を公開したばかりなのですが、早速新曲のデモを作っています。ひとつまとまったものを吐き出すと、それまでのアルバムに課していたルールのようなものが無くなるため、別種の創作意欲が湧いてくるんですよね。

そんな感じで、自身の気持ちは新しい曲に向かっているのですが、そうは言っても『私、部屋、ブルース。』も当然皆さんに聴いてみていただきたい。

ということで、アルバムの収録されている各曲の解説をすることで、アルバムの告知をしたいと思います。制作後期でもあるので、同業のアマチュアミュージシャンの人が参考にしていただければ最高、ってことで。

まずは、1曲目の「マイルーム・ブルース」です。

歌詞について

この曲は一番聴きやすいかなと思ったので(まあボーカル曲ですし)、視聴用にMVを作ってアップしました。10分で完成した、かなり雑なアレですけど、噂では動画じゃないと10代は見てくれないらしく、まあ無理矢理ですよね(笑)。

歌詞はこちら。無力感、のようなものを歌っているのだと思います(明確なプロットを作ったりしていないので、歌詞については自分もリスナーと同じ立場でしか解釈できない)。

ただ、ボーカル曲ではあるのですが、韻は結構踏んでいます。「ジョーク」、「(だい)じょうぶ」、「トーク」、「ドープ」とか。「昨日、今日」、「ヒーローショー」とかですね。

サビもライミングと呼べるかは怪しいですけど、「テ(ーブル)」、「め(んどう)」のように、アクセントになる箇所の母音は揃えているつもりです。

これは上で説明した「歌詞の意味は自分でもわからない」につながるのですが、発音を第一に考えて歌詞をつくっているから、どうしても意味はストレートに届かないんですよね。これ、ラップの面白いところだと思ってます。自由連想法に似た感じで、「おお、そういう言葉が出てくるのか俺は」という驚きがあったりします。

楽曲について

コードは「ⅣM7 / Ⅳm7 / Ⅲm7 / ⅥM7(9)」です(キーはF Major)。Ⅳから始まるコード進行がとにかく好きなんですよね。で、大体ⅠかⅢに逃げちゃいます。多分、死ぬまで一生似たようなコード進行は使い続けるはずです。

ドラムは808です。Drakeが好きなやつですね。彼の『So Far Gone』が本当に衝撃的で、それ以来808は使いまくってます。リズムはちょっとモタつかせた感じ。一応、ドラムパターンを貼っておきます。

スクリーンショット 2015-08-01 19.37.07

意外にこういうの見ることって無いですよね。企業秘密であろうことだから当然ですが…。

サビに関して、最初はverseと同じくコーラス無しでいこうと思っていたんですが、途中で「ゴスペルっぽくしたいな」と思い、上と下にそれぞれコーラスを入れました。3度上げ/下げを基本に、フィーリングで適当に歌ってます。

これは多分、Donnie Trumpet & The Social Experimentの「Miracle」に影響されたんだと思います。あとは、流行的に「生」っぽさがあるような気がしたのも一因かもしれません。


こんな感じで、全曲紹介していきたいと思います。 ぜひ一度、アルバムをチェックしてみてください! よろしくお願いします。


MeRoomBlues

最近では「高橋維新さんに真っ向から批判をした、馬鹿で野暮ったいサイト」の管理人(昔はこういう言い方をしたもんです)として認知されそうな気配のコボリです。

そんな中、恐縮なのですが、実はラッパー/トラックメイカーだという自負もありまして、今でも音楽は続けております。

で、この度、最新作『私、部屋、ブルース。』というアルバムを公開させてもらいました。前作から3年ぶり、4枚目のアルバムですね。

これまでのアルバムの中で、最も「試験的」と言いますか、「えーい、公開しちゃえ!」感が強いのですが(笑)、それは曲以上にアイデアを世に出したかったからです。とにかく愛情を伝えたいばかりにレトリックが適当になってる、そんな感じでしょうか。

こちらの特設HPから、無料でダウンロードが出来ます。ぜひダウンロードいただけると幸いです。


明日からは、適宜、曲の解説を投稿しながら告知を続けていこうと思います。よろしければ、こちらもお楽しみください。 ジワジワと広まっていくことを夢見つつ。